そのモチは食せるのか否か

翌日。

「昨日は楽しかったな~、、また、したいな、女子会ってやつ。結局、話しすぎて夕飯まで食べて帰ったもんな、あの二人。ふふふっ」

残り1食となり、最後の客が来るまでテーブルを拭きながら、昨日の事を思い出していた。

「、、、おい!!!」

「ぅわっっ!?」

急に背後で大きな声がして、体が跳ね上がった。

「てめぇ、、何考えてた?調子乗ってんじゃねぇ、最後の客が来たぞ、早く飯を出せ」

昨日のことを考えすぎて、ゼブラが来たことに気がついていなかった。

「ゼブラ!?びっくりした、、、!心臓止まるかと思ったぞ!!もっと静かに声かけられねぇのかっ!」

「るせぇ!腹減ってんだよ、早くしろ!!つーか、扉開けた時点でいつもみてぇに気付けっ!」

「考え事してて扉が開く音が全く聞こえなかったんだよ!!ちょっと待ってろ!!」

そう言うと、表の看板をCLOSEに変えて、定食を作りに厨房へと向かった。
「考え事、、?まさかあいつ、、、」


、、、
「はい、おまたせ!」

「おせぇな」

カチン
「悪かったなっ」

ぱくぱくっ
もぐもぐもぐ、、、
ずるるっ
、、、

「相変わらずよく食うね~見てて気持ちいいわ、ホント」

いつものようにテーブルを挟んで前の椅子に座り、ゼブラの食事を眺めるミーア。

「お前こそ、相変わらず鬱陶しいな、見んじゃねぇよ」

「いつもの事だろ?もう店終わったし、私も休憩だ休憩」

「ふんっ」
モグモグ、、、

「、、、足りねぇ。もっと持ってこい」
しばらくして空の茶碗をぐぃっとこちらに寄越してきた。

「はいはい」
当たり前のように山盛りにしてまたミーアが戻ってくる。

「、、、、さっき何考えてた?」

アツアツのご飯を頬張りながら目線をおかずに落としたままゼブラが口を開いた。

「ん?」

「不細工なとぼけ面してんじゃねぇ。珍しく扉の音に気付かなかっただろうがっ、考え事してたんだろ?」
モグモグ、、

「不細工は一言余計だっ、ばか!それがさ、きの、、」
「天狗野郎の事か」

言いかけてゼブラに遮られてしまった。

「は?」
「久しぶりに会ったっつってたよな?恋心でも芽生えたか?くっだらねぇ」

「なんで、そうなる!?ちがっ」
訂正しようとすると、空の皿が目の前に来た。

「もっと持ってこい」

「ったくっ、、」
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