「はい、お待たせ」

朝食とは思えないほどの量の食事をゼブラ目の前に置く。

ガツガツっ
もぐもぐっ、ごくんっ
ジュルっ
ずずっ

「相変わらずいただきます言わねぇし、、もっとゆっくり食えよ、、誰も取らないからさぁ」
呆れ顔で目の前に座り頬杖をつく。

「うるせぇっ」

、、、

そろそろ食事が終わるタイミングで、それまで少し黙って見ていたミーアが静かに口を開いた。


「、、なぁ、もしかして、、あんたがなんかしてくれたのか?」

「あぁ?!なんの事だ」

食事の邪魔をするな、とばかりに速攻でそう答える。

「昨日の夜からそれまで感じていた嫌な気配が消えてるんだよ、、」

空になったグラスに水をそそぐ。

「、、、、あー、、店の裏に潜んでいた美食會のやつなら、俺が、暇つぶしに遊んでやったぜ。何を思ってるのかと思ったらてめえ、そんな事考えてたのかよ。そんな事より、おかわり持ってこい!足りねーぞ!」

「へいへい、、、暇つぶし、ねぇ。そんな擦り傷だらけで、、?、、しかし、美食會。聞いたことがあるな、、なんで私の店に?それともここに何かあるのか??」

「知るかよ。」

「まぁ、でも、おそらくあんたのお陰で気になる影もなくなったし、、ありがとな。」

横顔しか見えなかったが、小さくそして優しくホッとしたように微笑んだミーアの顔がゼブラの目に飛び込んだ。

、、、
それから少しして。

「お、もう行くのか?」

ものの数分で食べ終わった皿を見ながら、既に扉の前に立つゼブラに声をかけた。

「食い終わったらここにもう用はねぇ」

バタンッ

そう言い残して激しく閉まる扉。

「、、次は、、いつ来るかな、、」

ウキウキした声で小さく呟いて皿を片付けていく。
ミーアも無意識だった。
何故か、いつの間にか、ゼブラが来店してくる事が少しだけ楽しみになっていた。

「、、、聞こえてんだよ、クソが」

出てきた扉を背にして、ゼブラは心の中で呟いた。



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