そのモチは食せるのか否か

「そんで、リン、、、は、紛れもなく、トリコか」
ミーアが言うと、顔を赤らめたリンがクネクネと踊り出した。

「そう!!トリコ!!この傷もトリコとおそろいなんだし!!うふふふふー♡将来はー、トリコと結婚してぇー、トリコのお嫁さんになるんだし!!」

「ふふっ、リンちゃん、幸せそう~」
陽輝が微笑ましくそれを見ながらスイーツを頬張る。

「へえ~~~2人とも、推しとか好きな奴がいて、毎日楽しそうだな」
そう言って笑うとジュースを1口。

「、、、何他人ごと、みたいな顔してるし、、ミーアにはゼブラがいるし!!どうなの!?最近は!それも聞きたくて今日、来たんだしっ」
リンの唐突な言葉に陽輝もわくわくと頷く。

んぐっ!?げほっげほっ!!!

「む、むせたっ、、つーか、っなんでそこでゼブラが出てくんだよっ、、」

「この前のパーティも、ミーアさんとゼブラさん、なかなかいい雰囲気出してましたよ?なんて言うか、こう、2人だけの世界?みたいな、、2人でどっか行っちゃうし」
陽輝がニヤニヤしながらミーアをつつく。

「陽輝までっっ、ないない!ないって!だって、この前も、、、」

そう言ってブランチが来た時の話をした。

「、、、んでさ、あの不良2人、私の店で喧嘩しだしてさ!店が壊れる前に追い出してやったよ、それからさー、、、」

鼻息荒く、あの時の話を一気に話す。

「、、、、ミ、ミーアさん、、それって、、」
一通り話を聞いた陽輝がおずおずと口を開いた。

「ん?なんだよ、陽輝」

「ブランチさんとの会話をおかわりで頻繁に中断したり、やたらブランチさんに絡んだり、お店出る時もそんな事いうなんて、、もしかして、、ゼブラさん、ヤキモチ妬いたんじゃ、、、」

「陽輝!それだし!!!」
リンが叫ぶ。

「、、、はぁぁぁ!?あいつが?なんで?まぁ、あの二人そもそも仲悪そうだったけど、わざわざそんな事する必要ある?!そもそもヤキモチってなんだよっ」
尚もピンとこないミーアにリンが諭すように話した。

「ミーア、男ってのはね、好きな女の子が他の男と何気ない会話するだけでも嫌なんだし!!嫉妬だし、嫉妬!!」
うんうんと隣で陽輝が頷く。

「何だそれ、、めんどくせぇ、、そもそも好きとかないだろ、あいつに」
嫌悪感しかない顔をするミーア。

「面倒くさいとか言わない!!」

「うぅっ、、」

「でも、もし仮にそうだとしたら、珍しいですよね、あのわりと一匹狼!みたいなゼブラさんが、ヤキモチなんて。あんまり想像出来ない、、よっぽどミーアさんがお気に入りなんですねっ」
陽輝がジュースを含んで話す。

「確かに!四天王の中でも、だいたいいつも1人で行動する事が多いし!」

「でも、パーティの時のゼブラさん思い出す限り、いつもミーアさんと一緒にいたイメージが、あの時サニーさんも言ってたし、、」

「私はパーティの時に初めてミーアに会ったからその時しか知らないけど、2人だけの世界!って感じしたし!分かりあってるっていうか!」

「ほんとそう!あの雰囲気は普通の関係だったら生まれないはず、、もしかして、パーティの夜の海で何かあったんですかっ!?」

「白状するしっ」

ミーアそっちのけでどんどんと話が進んでいく。

「ちょっ!ちょっと!待った!も、もう、その話は、、おしまい!ね?ジュース、おかわり持ってくる?紅茶にしようか?あ、コーヒーもあるけど!ちょっと取ってくる!」

そう言って慌てるように厨房へと走った。

「、、、逃げたし」
「逃げましたね」

その背中を見ながら、陽輝とリンはニヤニヤと笑いあった。




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