そのモチは食せるのか否か

ブランチが来た数日後。

いつものように店にはミーアの定食目当ての客で賑わっていた。

「今日はあっという間に無くなりそうだな、、」
厨房でふぅと汗を拭きつつ鍋をふる。

数時間後。思っていた通りにすぐに10食終わってしまい、外で待つ客に
「悪いけど、今日はもう終わりだ」
と告げてCLOSEに変える。
残念そうに肩を落として帰る客を申し訳なさそうに見送った。
その中でこちらに向かって歩いてくる影が2人。

「ミーア!!!」

「!!!リン!!陽輝!!」
気づいたミーアがこちらから大きく手を振った。

「ちょっと待ってて、今日の分、ちょうど今終わったところだから、フロアを片付けるよ!」
2人にそう告げるといそいそと閉店の準備を始めた。

「あ、じゃあ、手伝うし!」
「私も!」

、、、、

閉店後のフロア。
1つのテーブルにジュースとスイーツなどが並べられた。

「よーし!じゃあ、はじめるし!女子会♡」

リンの掛け声に他のふたりがジュースの入ったグラスを持った。

今日は、閉店後、リンの提案で3人でお茶をする約束をしていたのだ。


しばらくスイーツの話やミーアの修行時代の話、陽輝やリンの話をして盛り上がる。

「私、こういう女子会、、?したこと無かったから、今日すごく楽しみにしてて!」
陽輝が嬉しそうに話し出す。

「私もだよ、ずっと料理の事ばかりで、店の事もあったしさ」
ミーアも笑ってそう話す。

「私もだし!周りは男ばっかで、こういうこと、したこと無かったし!だから、今日、めちゃくちゃ楽しいし!!」
リンも嬉しそうに笑った。

「そういえば、、!2人とも、好きな人っている?せっかくの女子会なんだし、恋バナするし!!もちろん他言無用だしっ」

、、好きな人、、?
ミーアは不思議そうに2人を見る。

「推しならいますよ!」
「、、お、おし?なんか、この前もそれ、言ってたよな?おしって、なんだ?」
陽輝の発言にミーアが首を傾げた。

「いわゆる、恋愛による好きではなくて、キャラクターが、好きって事です!」

「キャラクター??それは、、男性として好きって事じゃなくてか?」

「はい!そういうことです!推しに対しての”好き”と恋愛の”好き”はイコールじゃないんです!」

「そうそう、陽輝はお兄ちゃんが推しなんだし、、、お兄ちゃんはどうなのか、だけど、、」
リンはそういうと少しだけ困ったように笑ったが陽輝は聞こえていなかった。

「お兄ちゃん、、あ、サニーの事か。へぇ、そういう感情もあるんだなー」
(あの時、付き合ってるように見えたんだけどなぁ、、気のせいじゃない様な気がしたんだけど、、)
ミーアは、不思議そうな顔をしてお菓子をひとつまみ。
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