不良と不良

「、、、なぁ、そろそろえぇかぁ?」

ブランチが面白くなさそうにミーアを呼ぶ。

「あっ、はいはい、ごめん!もっかいリスト見せて!」

そういってブランチに駆け寄った。

「えーとね、、これとー、、これならうちの保管庫にあるよ。あとはー、これはわりと近くに群生してる。あとで地図書くよ、それから、これは、、、」
、、、、

しばらく顔を突合せて2人で食材について話していると、ゼブラが少しイライラしながら、おかわりの要求をしてきた。

「、、、てめぇら、知り合いだったのかよ」
ゼブラが問うと、ミーアがきょとんとした顔で答えた。

「私とブランチの事か?あぁ、そうだよ。だって、私、修行時代に、ほんの少しほど天狗の城にいたからな!」

とサラッと答えて空の茶碗を持って厨房へ行ってしまった。

「え、、?えぇぇーーーぇえーー!?!?!?」

フロアにトリコと小松の大きな声が響いた。

、、、、
「このくらいでいいか?」
厨房で茶碗を山盛りいっぱいにしたミーアが何食わぬ顔で帰ってきてゼブラに手渡す。

「えっ、ちょっ、、ねぇ!ミーアさん、妖食界にいたんですか!?」

小松が驚いた顔で迫る。

「うん、居たよ。ほんの少しだけどな!」

「あ、あそこって、、簡単に行ける場所じゃないのに、どうして!?」

「うん、確かにあそこは1人じゃ無理だったな!ははは!」
あっさりと返すミーア。

「いや、はははって、、一体どうやって行ったんですか!?」

「それは、ワシのおかげや!」
ブランチが長い鼻をフフんとならして前に出てきた。

「ワシが優勝した年のグルメフェスの帰りにこいつに偶然おおて、妖食界行きたいゆうから、おもろいやつなーおもて連れてったんや!あん時はまだまだこんまいガキんちょやったのになぁ、、」

「そうそう!立ち往生してたところに、現れて、それで」

懐かしむように話し出す。

ゼブラは、黙って食事をしていた。

「しかし、またなんで、妖食界に行きたいと思ったんだよ」
トリコもまだ目を丸くしている。

「そりゃあ、色んな料理を勉強したかったからだ。ただそれだけ。まだ、店持つずっと前の話だよ」

「ミーアさんの調理技術は、調理修行の旅で得られたものだったんだ、、だから、他の国の人達の食事もなんなく対応できたのか、、あの時の臨機応変で俊敏な動きや大量調理の厨房の雰囲気に慣れてたのも納得だ、、、!」
小松は応援に来た時のことを思い出していた。

「こいつ、根性と負けん気だけは、どの奴らよりもあったからなぁ。ほんっまおもろいやつやったでー!」

「へぇ!そうだったのか!負けん気の強さ、か。今のミーア見てたらわかる気がするなぁ!」
トリコもうんうん、と、頷いた。



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