不良と不良

「最後の1食、俺に食わせろ!!」

「ゼブラ!!」
「ゼブラさん!!、、、んー、、気のせいでしょうか、、僕、すっごく嫌な予感がするんですが、、」
「小松、、奇遇だな、俺もだ」

トリコと小松は定食を食べるのも忘れて目の前の状況を固唾を呑んで見守った。

「ゼブラ!!扉は静かに開けろって言ってんだろ!ブランチ、悪いけど、あとでもう1回そのリスト見せてくれ。すぐ出さないとあいつうるさいからさ!ちょっとまっててくれ!」

「あっおい!!」
そういうと、ブランチが止める前に厨房へと向かって行った。

、、、、、、

「なんか、、、聞きたくねぇ名前と声が聞こえた気がしたが、、?」
ゼブラがゆっくりとブランチを睨む。

「あぁん!?、、ワシは二度と見たない顔みた気がしたんやけどなぁ、、?おい、ゼブラ、ワシが先にミーアと話してたんや、後から来て邪魔すんなや!」
負けじとブランチもゼブラに向かって吠える。

「んな事知るか!やんのか、コラ」

お互い、いつ殴り合いが始まるか、一触即発状態だった。

「あっ、、ちょっ、、2人ともっ、、」

小松が恐る恐る、そして控えめに止めに入る。

「上等じゃねーかっコノヤロォっ」

あと、1歩で2人の拳がぶつかり合いそうになったその時。

「はい!!!そこまで!!!」

その一括で、ピタリと動きが止まった。

「2人とも、、、私の店で喧嘩とは、いい度胸だなぁ?あ?」

ゆらりと、包丁片手にフロアへと出てくるミーア。

「だって!ワシが先に話しとったのに、こいつが来たせいで後回しにされたんやで!?」

ブランチが口を尖らせた。

「それは悪かったけど、子供みたいなこと言うな!!少しくらい待てねぇのかっ!」

そしてゼブラを見た。
「そんで、お前は、すぐ喧嘩を売るなっ!安売りしすぎだ、バカ!!」

「うるせぇっ!こいつが先に売ってきたんだよ」

「なんやねん!お前やないかい!」

また、始まりそうなるのをミーアの硬いゲンコツが制した。

「大人しくしてろっ!!ガキかっ!!ったく。」

恐らく強靭な体を持つ2人には少しも効いてはないが、不貞腐れた顔をして大人しく離れた椅子にそれぞれドカッと腰を掛けた。

「ミーアさん、、やっぱりすごいなぁ、、あの二人が大人しくなっちゃった、、、」
関心混じりに呆気にとられる小松。
「ひぃぃ、こえー、、、」
苦笑いのトリコ。

「つーか、ブランチとミーアが知り合いだったとはなぁ、、知らなかったぜ」
トリコが呟きながら食事の続きを始めた。

しばらくしていい匂いとともに食事が運ばれ、ゼブラが食べ始める。

「誰も取らないから、ゆっくり食えよ、、」

ゼブラの相変わらずの食べ方に、呆れたように笑うミーア。
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