「飯は作ってやるけど、その前に。」

そう言ってミーアは奥から両手で抱えるほどの箱を出してゼブラの元にきた。

「その傷、見せてみろ」
救急箱を開けながら言った。

「こんなのなんでもねぇから、先に飯出せ」

そっぽを向いてそう吐き捨てるゼブラ。

「いいや、手当が先だ。じゃなきゃ、作らねぇよ。嫌ならよそに行け。ま、こんな朝早くから傷だらけのお前に飯、出してくれる店なんてねぇだろうけど?」

「、、、、」

「どうする?ん?」

「、、、、っけっ、勝手にしろ」

ゼブラはそう言ってグラスの水を一気に飲み干した。

「痛かったら言えよ」
子供に言うように告げると
消毒液を傷口に優しく付けていく。
深い傷は見当たらない、ほとんどかすり傷のようなものばかりだった。

「どうもねぇっていってんだろ、早く終わらせろ」

「強がっちゃって」
からかうように笑うミーア。

「てめぇ、調子乗ってんのか、あァ!?」

「はいはい。すみませんね。調子に乗りましたぁ、、、こ、れ、で、よし、っと」
イラつくゼブラをサラッとかわし、手当を終わらせた。

「クソッ、終わったなら、さっさと飯作れ」

「うん!ちょっと待ってな」

にかっと笑って厨房に向かっていく。

そのミーアの後ろ姿をゼブラが黙って見つめていた。



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