限定10食

街の外れにある小さな定食屋。
限定10食。

辺鄙な地にも関わらず、今日も客が絶えない。

「よぉ!まだ残ってるか!?2人分なんだが」

聞きなれた声がしてキッチンから顔を出す。

「トリコか!ギリギリセーフだ!そこ座んな!」

「ラッキー!よかったなー!小松!」

「ト、トリコさん?ここって、、?」

何も知らされずに連れてこられたのだろう、小松が少し困惑した顔でトリコを見上げた。

「ここは、毎日限定10食しかでねぇ、幻の定食屋だ!俺も、何日も間に合わなくて、今日やっとありつけるんだぜ!」

すでにヨダレを滴らせながらウキウキと定食を待った。

その時。

どぅぅんっっっ!!

小さな空間が揺れた。

「な、なんですか!?」
小松が慌ててトリコにしがみついた。

「おっ、来たな~!小松!窓の外見てみろよ!」

「?」

目の前に割とデカイ類の猛獣がこちらを睨んでいた。

「!?うわぁぁぁ!!な、な、なんですかぁぁ!これはぁぁ!?」

「トリコ!ちょっと待ってな!」
キッチンから定食屋の店主が意気揚々と飛び出していく。

「助けは必要か?」

「必要ねぇ!すぐ戻る!おかず1品増やしてやるよ!」

トリコの問いにニヤリと笑って出ていった。
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