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Pの日記

「木村龍」という出来事

2018/04/12 13:16
最初に断っておくが、私は木村龍のことが全然分からない。恐ろしいとさえ思うのだ。

FRAMEの通常号で木村龍は、自分の頭上から事故で落ちてくる鉄骨を見ながら「ああ、あれ当たったら死ぬなあ」と、まるで他人事のように頭の中で呟く。
衝撃的だった。
見ている人に生きる希望を与えるようなFRAMEが気になってsideMを始めたのに、ユニットメンバーの1人はまるで自分の生死に興味がなさそうに、ただただ静かに運命を受け入れたのである。
結論から言えば、木村龍はFRAMEの他の2人に助けられ一命を取り留めるのだが。だからといって、「あらいい話」で終われるものじゃなかった。

木村龍はあまり所謂「賢い」人間じゃないんだろう。より正確に言えば「賢い判断」は彼の行動原理に含まれないんじゃないか。彼が動くのは、あくまで情熱と嗅覚によるもので、まるで突風のように笑顔を届けにいく。そこに合理性などなくても、である。握野英雄は寄り添うように、信玄誠司は抱え上げるように人と関わるなら、木村龍はその場に風を巻き上げていろんな人を賑わせるように関わるんだろう。
どうして彼は、自分の死に直面してもあれほど静観して受け入れるのにそんなに飛び跳ねるような生き方をできるのだろうか。
木村龍は、きっと我々にとってひとつの「出来事」なんだろう。「現象」や「嵐のような」とも言い換えられるかも知れない。一個の個体としてというより、もっと「彼がそこにいる」という出来事自体が木村龍なんだろう。生きていることや小さな幸せに感謝するとき、彼はきっと宇宙よりも大きなスケールになって存在するんだ。

木村龍の座右の銘「明けない夜はない」について考えるたびに悲しくなる。分からないのだ。彼は鉄骨が当たってしまっていれば明けない夜が訪れたかもしれないのに。彼にとってその言葉は恐らく、FRAMEの2人がいてくれたからこそ成立するものなのだ。「あなたがいてくれてよかった」と、木村龍は馬鹿正直に真正面から言ってくれるんだろう。自分ではどうしようもないこと、自分の起こす風では巻き返せないようなことが起こった時、きっと彼はフリーズしたように止まってしまう。情熱のまま突き進んでゆく彼には、そんな突然の障害がすぐに分からないのかもしれない。それなのに彼はシャチのいるプールに飛び込んだりして、自分の情熱と本能の届く限り走り抜ける。
「明けない夜はない」はFRAMEや周りの人間への信頼、そして「世界はそう回っているんだ」という確信から来ているんだと思う。
回り続ける世界の中で突然みんなの髪の毛を乱しシャツを膨らませる突風が、どうかFRAMEの二人によって愛され続けますように。そして私たちPにも、それに巻き込まれて笑い出してしまう幸せが与えられ続けますように。
強く願っている。

コメント

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  • zrtfbpoii (非ログイン)2020/11/05 23:12

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