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生きてく=恋していく

 ラスティン団長の髪は深い紫色で、日が透けると淡いピンクに見えるから不思議だ。きらきら きらきら。いつも難しい顔してるくせに、ふいに見せる笑顔の破壊力半端ない。

つまりね、リディーは団長に恋してるのだ。


 ここは流星の国。穏やかな時が流れる国。それは流星の巫女とそれを守る騎士団がいるからなんだ。
 リディーはその流星の騎士団の新米騎士で、これからどんな事が起きるのかわくわくドキドキなのだ。
 なのに……。

「リディアーシュ。君が呼ばれた意味がわかるか?」

「全然分かりません〜まさか団長
デートのお誘いですか?」

はあっと団長ラスティンがため息をつく。
「ミラ 俺疲れた説明してやって」
「もう!面倒くさい事はいつもミラなんだから〜。

いい?リディアーシュ。あなた
同期の評判がすこぶる悪いの。皆 あなたと仕事したくないって言ってるわ!

何をしたの?心当たりある?」

 ミラは流星の騎士団の副団長だ。くるくるの巻き髪にスタイルは抜群で、すなわち敵だ。

 リディーは考えてみる。心あたりは一つだけ。
思い出そうとしてリディーの心
ちくんと痛む。

「リディアーシュ……気の毒だが
もしこの状態が続くなら部署異動を考える。
それが嫌ならなんとかすることだ。

もちろん協力はする」

「ふぁ〜い」

 とりあえずリディ返事しておいた。困ったな
リディは騎士をやめるわけにはいかないのにな。



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