らくがき帳

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  • 無自覚欲情浦(?)

    20260311(水)23:20
    「ううう浦原さんっ!!失礼しますっ!!」
    「んぇ…?」

    バッと立ち上がりバッと90度に上体を曲げて、浦原のあられもない胸元をビシャッと閉じた。突然体に触れられてビクッと飛び上がった浦原に檜佐木の方が驚いて変な声が出た。真っ赤になった顔を片手で覆い隠しながらどうにか震える声を絞り出す。

    「ささささ寒そうだったので…!!すみませんすみませんッ!!」
    「あぁ…気遣わせてしまってスイマセン……アタシから見れば、檜佐木サンの方こそ寒々しいっスけど…」
    「オレは暑がりなんでいいんです!!!!それより!い、いつまでもこんなとこにいちゃだめですよ!!お忙しいでしょう!!?」
    「ゃ、今日はそんな……あ、お邪魔ッスよね、スイマセン、おいとましますね」
    「邪魔なわけはないんですけど!!ちょっと今、都合が悪いというか…!!目に毒というか…!!」
    「……?皆サン下向いちゃってますし…だいぶお疲れみたいっスね……ほんとスイマセン、大変な時に…」
    「ととととんでもないです!!すみません!すみません!!」

    ×浦

  • 転生夏五

    20260311(水)02:08
    思えばなんてちっぽけなもので繋がっていたんだろう。たった3年の思い出がずっと僕の宝物で、皆の宝物を、僕も守りたくて。

    何でこんな風になっちゃんだろ。このまま動けなくなってもおかしくない、痩せっぽちの体。立ち上がることもできなくなって、そうなったら僕はやっぱり、もういらないよな。

    嫌だな、いやだ、嫌だよ。どうしたらいい。今の僕が誰に何を与えれられる。何ができればみんなのそばに置いてもらえる。だってみんな自分の力で立てるじゃないか。こんなにぐらついているのは、不安定なのは、僕だけだ。足を引っ張らずになんて、そんな風には、もう出来ないんだ。

    夏五

  • 無自覚欲情浦(?)

    20260309(月)19:53
    「檜佐木サン……?聞いてます…?」
    「ふぉぁッ!?き、聞いてます聞いてます…!!」

    また怪しげな商品を持って編集部に訪れた浦原をうっかりソファに誘導してしまったことを檜佐木は激しく後悔した。向かいに座る浦原は片手に持った扇子で口元を隠し、上目遣いでこちらを覗き込んでくる。やめろ、前屈みになるな、見えるだろうが。叫ぼうとしたところで、いや、同じ男の平らな胸が見えたから何だというのだと思い直して恐る恐る前を向いては奇声を上げて再び飛び退く。
    浦原は檜佐木の奇行に目をパチパチ瞬かせて首を傾げた。その赤みを帯びた目元すらよろしくない。一体何がどうなっている。浦原を直視できない檜佐木は、爆音を鳴らす鼓動を抑え込むように自身の胸をぐっと掴んだ。

    「檜佐木サン…?どうしたんスか?胸が苦しいんスか?狭心症スか?」
    「狭心症じゃないです、いや…あの……すいません、本当に、あの、」

    出て行ってください、と口走りそうになるのを必死に堪えようとすると何も言葉が出てこない。助けてくれと周囲を見るが全員顔を赤くして気まずそうに俯いている。なんなんだこのピンク色の異様な空気は。今日の浦原はヤバい。檜佐木の背中をだらだらと汗が伝った。

    ×浦

  • 夏五兄弟パロ

    20260308(日)20:45
    「傑ー、夕飯の買い出し付き合ってくれる?」
    「もちろん。すぐるたちも行く?」
    「行く!」

    悟は上着を羽織って、帽子を被って、一人だけ季節感のおかしい感じになっているけどそんなのももう見慣れたものだ。無闇に肌を見せられるよりよっぽど良い。すぐるもさとるも付いてきてくれて、いつもの近所の店よりも少し離れた大型のスーパーに行く事にした。併設されているパン屋の米粉パンをさとるは気に入っている。
    日曜日の夕方。人の多い時間帯だった。私がカートを押して、さとるが悟の手を引いてあっちへこっちへ連れ回そうとしてはすぐるに叱られている。男女問わずちらちらと視線を向けられるが、一人残らず睨み返すと皆竦み上がって目を逸らした。
    体もデカいし確かに目立つ四人だろう。しかも内二人は手を繋いだ白髪の美男子だ。じっくり観察したくなる気持ちもよくわかるが許さない。すぐると私で兄弟の背後を陣取り、周囲に睨みを利かせながら店内を闊歩した。

    「あ、これ傑が前に貰ってきたやつ」
    「ん?ああ、美味しかったよね。買っておこうか」
    「プリン〜、プリン〜♪」
    「さとる、ちゃんと周り見て。ぶつかるよ」
    「じゃあこのプリンとー、バニラヨーグルトもください」
    「誰に言ってるの」
    「ヨーグルト反対側だよ兄ちゃん」

    夏五

  • 平浦

    20260307(土)21:32
    「オレは思ったんや」
    「なんスか?」
    「刀持つんに指輪は邪魔やなー、て」
    「だから言ったじゃないスか」

    「いやほんまこない感覚狂うと思わへんかったっちゅーか、あれ?こんなやったっけ?ちゅーか、そもそもそんなんジャラジャラ付けとった頃って現世でニートしてたんやったわってさっき思い出したっちゅーか」
    「で?やめるんスか?」
    「やめへんけど〜〜!買いますけど〜〜!」

    ×浦

  • 平浦

    20260305(木)22:50
    「なにボーッとしとんねん、行くで」
    「………はい」

    ずいと手を差し伸べられた手を掴んで立ち上がった。ついさっきまで刀を握っていた手は僅かに汗ばんでいる。
    この人は、苦しみも虚脱も孤独も仲間の絆も知っている。幾つ奪われてもまたその胸に抱えて、奪った本人さえ引っ掴んで歩き出す。生き抜いたひとつひとつをこの滑らかな手に刻んで、自分の隣で笑っている。
    大好きな手だと言ったら引かれるだろうか。笑われるかもしれないから、何も言わずに指を絡めた。

    ×浦

  • アイドル夏×貧乏学生五

    20260302(月)01:49
    仕事を終えて引越し準備のために悟の部屋に来て初めて、ひたすらにただ楽しみだと浮かれまくっていた事を少しばかり反省した。悟にとってはたくさんの思い出の詰まった、大切な場所とのお別れだ。一つ一つ、その物に宿った記憶を確かめるように、慈しむように手に取って箱に詰めていく悟を眺めていると、何故だかあのカフェに居るような気分になった。
    腰にエプロンを巻いてカウンター内をくるくると動き回る悟を本を片手に眺めている時間が、私にとって最高に癒される時間なのだ。本棚の整理をしながら不意に手に取った本を捲っているうちに夢中になってしまって、店長に呼ばれてハッとする姿とか、棚の高い所に手を伸ばそうとして背伸びした時の、シャツからちらっと覗く脇腹とかもう本当に可愛…

    「傑?」
    「あ、ごめ……うわ……可愛い……」
    「??」

    ハッと顔を上げると、悟は不思議そうに私の顔を覗き込んでいた。近い。こんな至近距離で悟に見つめられてたというのに私は記憶の中の悟に悶えていたなんて、なんて勿体ないことをしていたのだろうか。

    夏五

  • ちみ平浦

    20260226(木)20:04
    「ぷ、み」
    「んぁ?なんやきすけ、はらへったんか?みかんあるで」

    もぞもぞ、よじよじ。小さな毛玉がちゃぶ台の足をよじのぼり、上に置かれた籠の中から一つのみかんを抱え込んだ。自分の身体ほどもある大きさのそれにしがみつき、全身を使って上から下へよいせよいせと一生懸命に皮を剥く。その姿を畳床に正座した少年少女が固唾を飲んで見守っていた。

    「…………なにみとんねん」
    「……いや……剥いてやろうか?」
    「はぁ!?こんくらいじぶんでできるわぼけ!ちびやからてなめんな!!」
    「……チビは認めるんだ……」

    じっと見つめてくる雨とジン太の視線に鬱陶しそうに顔を顰めながら、ちみこい平子はどうにか皮を剥いたみかんをひと粒もぎとった。どっこいしょと持ち上げたそれをせっせと抱えて運び出し、ちみこい浦原の前にどすんと置いた。

    ×浦

  • アイドル夏×貧乏学生五

    20260224(火)20:55
    夏油傑という男の人生を、パラパラと本を捲るように見ているような感覚で生きていた。悟に出会ってから、恋をしてから、初めて私は私になれたような気がした。

    下を向いていた顔を上げると、床にしゃがみ込んでいる悟の薄い背中が見えた。もう一度視線を手元に落とすと、手に持った一枚の写真が目に入る。写真に写っているのは、誰かの大きな両手に大事そうに包まれた、可愛い小さな赤ん坊だ。あちこちに跳ねた白い髪は今よりもずっと短くて、大きな青い瞳は抱き上げている誰かの顔を見上げている。ぷくぷくのほっぺたは触れたらぽよんと跳ね返りそうな柔らかさで、私は暫くその写真を見つめたまま動けなくなってしまった。
    今だって天使みたいなのにもう、こんなのマジモンの天使じゃないか。
    (…………かっっ……わ………)
    何故か泣きそうになってくる。悲鳴を上げそうになる口元を必死におさえて、壁に手をついたままよろよろと崩れ落ちた。その拍子に膝で自分の鞄を踏んでしまい、仕舞っていたペットボトルが潰れる音がした。

    夏五

  • hrhn夏五

    20260223(月)23:51
    酷い汗をかいていた。八の字に眉を下げて心配そうに見つめる傑の顔が目前いっぱいに飛び込んできて思わず笑った。なんて顔してんだよって頬に伸ばした手を勢いよく掴んで泣きそうな声を出す。

    「よかった……起きないかと思った…」
    「ごめん……なんか変なこと言ってた…?」
    「変じゃないよ……」

    魘されて泣いて助けてと藻掻いて、傑の声も聞こえないくらい深いところで……あまり思い出したくはない。

    「……悟……愛してる….」
    「知ってる。なんだよ急に……もう大丈夫だって」

    お前もたくさん傷ついたな。まだ血の流れる傷がある。もしかして増えてるのかも。お前がこうやって手を掴んで引っ張りあげてくれるみたいに、俺もお前を護りたいのにな、

    「ごめんな…傑……」
    「ごめんじゃないでしょ、もう…」
    「起こして。ココアいれてよ」
    「……うん……」

    夏五