巨体の人外に助けられて世話される話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
医師にもらった塗り薬を使うと、あなたは劇的に体が回復していった。
まだ走ったりは出来ないが、小屋の中を歩き回るのは問題ない。
「わ〜よかった。この分なら森の中を散歩したり出来るかなぁ。ね、ルドガー」
暖炉前で小難しい顔で読書する彼を、ちらちら見やる。
椅子に座りやっと身長が同じぐらいになる巨体だが、パワーだけでなく知的な面も垣間見えて、失礼ながら驚きもあった。
でも薬を自作してくれたり、普段木工なども行っているので彼はかなり能力の高い獣なのだろう。
「散歩? 馬鹿を言うな。死にたいのか?」
「えっ⋯⋯ここそんなに危ない場所なの⋯?」
「そうだ。俺が定期的に掃除しているから暮らせているんだぞ」
じろりと金色の鋭い瞳に脅されて、あなたは震え上がる。
それを見たルドガーは本を閉じて立ち上がり、そばへやって来た。
木張りの床がきしみ、彼が隣に座るとベッドが深く沈んだ。
「な、なに」
「まだ俺が怖いか」
「怖くないもん。でもまた交尾の話するんでしょ」
「話はするが、ヤッてはいないだろう? 怯えるな」
やけに声音を柔らかく努めて、あなたの腰を持ち上げると自分の膝上に跨らせる。
まるで人形のように置かれてしまい、向き合って閉口した。
「運動なら俺とすればいい」
「どんな?」
「ベッドでするやつだ」
「⋯⋯あのねえ、笑ってるけど最低の台詞、それ!」
思わず突っ込むと彼は口元を上げて笑んでいるように見える。
最近のルドガーは、前より表情が豊かになってきた。
それとも毎日一緒にいるから、些細な変化に気づくようになったのだろうか。
「どうしてそんなに交尾を嫌う」
「じゃあなぜあなたはそんなに好きなの。前にただの性欲って言ったよね。なら自分の手ですればいいでしょう!」
今日は徹底的に反論してやろうと口を曲げた。
まだ膝から降りてやってないのだからかなり優しいほうだ。
しかしルドガーは珍しく、困惑と焦り混じりの眼差しを向けてきた。
あれ、獣の誇りがある男に「手でしろ」は地雷だったかな?
そう思ったあなたはごまかすように引きつり笑いをする。
「⋯⋯俺がお前と交尾をしたいのは気に入ったからだ。誰でもいいわけじゃない。ましてやお前がいるのに手でするなんて⋯⋯正気か? お前は俺を馬鹿にしてるのか」
「してないってば! 自分だって失礼なこと言ってるって自覚しなよ!」
あなたは怒って彼の膝から退き、そのままベッドに転がり込んで布団にくるまった。
強く丸まってもう話したくないと意思表示をする。
彼が何歳なのかは知らないが、この尊大な男の前でなら子供っぽく思われたってかまわない。
そう思ってメラメラと燃えた。
ルドガーはそんな態度のあなたを絶対に放っておくタイプではない。むしろ感情豊かな者には惹かれ、ちょっかいをかけたくなるのだ。
「名無し⋯⋯そう怒るな」
「触らないで」
「お前に触るなと言われたら、俺は堪える」
「⋯⋯そんなの知らない」
若干の罪悪感から反応が少し遅れたが、ルドガーは自分も布団に入ろうとしてきた。彼の太い腕に引っ張られたらこんな布すぐに剥がれてしまう。
あなたは仰向けになり、叱られた犬みたいに弱々しい目つきで見下ろしてくる彼を見つめた。
短く無造作にうねる黒髪に手をのばす。
自分の優位を示したくて、曲がり尖った黒角にも触れてみるが、彼は受け入れていた。
「ねえ。ルドガーって、なんの獣なの?」
「⋯⋯知りたいのか? 今度教えてやる」
「本当?」
「ああ」
あっさりと言われて、彼なりの譲歩を感じ取った。
きっとそう簡単な取引ではないと思ったからだ。
だからといって好きに交尾させるのは違う。
そこだけはしっかりしないと。
そう思うのだが、まるで本物の獣みたいに鼻を首に近づけられ、息を吸われるとびくりとした。
「なあ⋯⋯どんなふうにしたい? 教えてくれ、名無し」
加えて一番甘く低い声で尋ねてくるから、どんどん気持ちが揺らいでくる。
少しぐらいなら、本音を言ってもいいかなと思い始めてしまう。
「わからないけど⋯⋯体が大きくてつぶれそうになるのがちょっと怖い。体重かけないって分かってるけど、息できなくなったらどうしようって⋯⋯思って⋯⋯」
恥ずかしながら懸念を伝えた。
正直、相性とかもあるのだろうが、快感は確かに存在する。
初めてのとき何度もしたから、覚えさせられただけなのかもしれないが。
あなたの告白がルドガーには青天の霹靂のようだった。手を囲むようについて、目を最大に見開いている。
「この体が怖いのか? そうか⋯⋯お前は怖がりだったな。すまない。わかったぞ、ならこうしよう」
「はっ? ⋯⋯いやちょっと待って!」
速戦即決のルドガーは、自分がシーツの上に寝転び、あなたを腰のあたりに乗せた。
互いの服を脱がせ、もう準備万端になる。
あなたはしばらくして何が起きたか悟り、顔を真っ赤にした。
「馬鹿じゃないの!? そういう意味じゃないから!」
「だが、これならお前の怖さもなくなるだろう? ほら、俺はなにも出来ない。好きに動け」
⋯⋯好きに動けって⋯⋯何の経験もない自分に?
呆然としつつも、彼はただ解決のために思考を単純化させているのだと悟った。
全力で断るべきなのだが、交尾が上手な彼のリードにかなうはずもなく、下から体を揺らされて大きなペニスが当たってしまうと、あなたは次第に淫靡な空気に飲まれていった。
体の変化は明らかで、下半身から力を奪われとろけていくようだ。
「や、やだぁ、そんなふうに動かないで」
「ただお前を助けようとしてるだけだ。名無し、挿れてやるから、自由に動かしてみろ」
なんて難題を平気で言うのだろうと、あなたは頭を混乱させながら、ゆっくりと挿入し揺れ動いてくる彼の腹筋に手をついていた。
「やぁ、ああっ、んぁ、まって」
そうすると不思議と、ルドガーの言うように自分のペースで事が進んでいる気もしてくる。
無理強いされることもなく、激しくバックで突かれることもなく、快感も大きいが許容できる。
しかし問題なのはこのおびただしい羞恥心だ。
「もうっ、見ないでよ、えっち!」
あなたは腰つきと揺れる胸、体全部を見られる恥ずかしさから、彼に枕を投げつけた。
楽しんでいるのか避けなかったルドガーに腹を立て、枕をむぎゅっと顔に押しつける。
するとさすがに怒られた。
「おい、鼻を塞ぐのはやめろ。俺は匂いでも興奮するんだ。ほら、目を閉じててやる。これでいいか?」
なぜか今日に限って大人な態度を見せてくる彼は、眉間に皺を寄せながらも神妙に目を閉じた。
「あ、うん⋯⋯それマシかも」
いくぶん羞恥は減ったが、やっぱり動くのはうまく出来ない。なので恥をしのんで彼に「動いて」とお願いした。
「つ、強くしないでね。ゆっくりこのぐらいで。すぐイッちゃうんだから」
「わかった。心配するな。そのへんは俺はうまい」
本当かと疑いつつも自信たっぷりなルドガーは注文通りにしてくれた。
「あっ、あんっ、んぁぁっ」
安全圏からあなたは感じ始める。
彼の広すぎる胸板とばっちり割れた腹筋、完璧な肉体美からは目が離せなくなってしまうが、向こうは目を閉じている。
だから大丈夫。そう信じていたのに。
あなたが口を半開きで喘いでいると、ルドガーはいつの間にか目を開けていた。
「あぁ! どうして――」
快感と裏切りが一気に来て責めようとしたとき、彼はあなたの体を自分のほうに引き寄せた。
ぐっと両腕に抱きしめられて唇を塞がれる。
「んんん!」
そのキスは深く、熱く、我を忘れたように全身でぶつかってくるようだった。
「はっ、はぁっ、んむ」
舌を絡ませ、寝そべる彼の上に捕まってしまったあなたは、密着したまま腰も打ちつけられる。
「あぁぁ、だめ、ん、んんっ、イク⋯⋯ッ」
その凄まじい勢いと焼けつく体温、肌の摩擦にフラフラになった。さっきまで自分のペースだったのに、もう完全に彼には勝てないと知る。
「名無し、出すぞ⋯⋯! ⋯⋯グッ⋯⋯」
低く呻いたルドガーは汗ばんでいて、中にたっぷりと信じられない量を射精する。
その後もしばらく腰をいれてあなたの温かみに感じ入っていた。
「あぁぁ⋯⋯ばかぁ⋯⋯」
脱力して彼の上で濡れた体を休ませる。
結局なんだったのか、もうよくわからない。
気持ちよさに全部もっていかれて、頭が真っ白になる。
「どうだった⋯⋯? これでいいか⋯?」
けれどルドガーがあまりに満足げに、優しい顔で尋ねてきたため、あなたはなにも反論できなかった。
「うん⋯⋯良いよ⋯⋯」
もうそれしか言えず、そしてその答えにも、そんなに不満はなかった。
自分勝手な彼ではあるけれど、自分との交尾をそんなにも待ちわびて欲しているということが、全身に伝わってきたのだ。
行為を終え、ベッドに横たわる彼の胸に、らしくもなくあなたは手を置いて寄り添っている。
別に完全に迎合したわけではないが、このぐらいいいだろうと思ってやっていた。
「ねえねえ。もう満足した?」
「三割ぐらいはな」
「それだけ!? 二回したのに! 二回目は横向きでもしたよ、あんなに出したじゃんっ」
あなたが訴えると、彼はななめ下を見てきて仏頂面になる。
「俺は獣だぞ。二回で満足出来るか。だが今回は我慢する。お前が大事だからな」
偉そうなのか親身なのかわからないことを言いながら、ルドガーはあなたを上に抱き寄せてきて唇を重ねた。
やたらとキスされるのは気になったが、あなたは無意識に赤くなり静かにもなる。
「それとあまり行為の内容を口にするな。オスを興奮させるのはお前なんだ」
「⋯⋯わ、わかったよ。ごめんね」
素直に反省し、彼は人間じゃなくて獣なのだともう一度頭に叩き込む。
ルドガーはあなたの頭を大きな手で撫でてきて、突然こんなことを言い始めた。
「名無し。もうすぐ重要な仕事があってな。俺は一日外に出なければならない。だからその日は、家の中で留守番しているんだぞ。絶対に外に出るな」
「⋯⋯えっ? そうなの? うん⋯⋯。でも、どんな仕事?」
尋ねたが、彼は答えなかった。きっと血なまぐさい内容なのかもしれない。
狩猟の類なのかな。以前話してた主人であるゼイラン様の命令なのだろうか。
考えたあなたは彼のことが心配になる。彼は強いし、お医者さんやその家族にも強さが轟くぐらいだから、大丈夫なのかもしれないが。
前よりも気になり心細くなるのは、きっと肌を合わせて触れ合ったばかりだからだと、自分を納得させようとした。
まだ走ったりは出来ないが、小屋の中を歩き回るのは問題ない。
「わ〜よかった。この分なら森の中を散歩したり出来るかなぁ。ね、ルドガー」
暖炉前で小難しい顔で読書する彼を、ちらちら見やる。
椅子に座りやっと身長が同じぐらいになる巨体だが、パワーだけでなく知的な面も垣間見えて、失礼ながら驚きもあった。
でも薬を自作してくれたり、普段木工なども行っているので彼はかなり能力の高い獣なのだろう。
「散歩? 馬鹿を言うな。死にたいのか?」
「えっ⋯⋯ここそんなに危ない場所なの⋯?」
「そうだ。俺が定期的に掃除しているから暮らせているんだぞ」
じろりと金色の鋭い瞳に脅されて、あなたは震え上がる。
それを見たルドガーは本を閉じて立ち上がり、そばへやって来た。
木張りの床がきしみ、彼が隣に座るとベッドが深く沈んだ。
「な、なに」
「まだ俺が怖いか」
「怖くないもん。でもまた交尾の話するんでしょ」
「話はするが、ヤッてはいないだろう? 怯えるな」
やけに声音を柔らかく努めて、あなたの腰を持ち上げると自分の膝上に跨らせる。
まるで人形のように置かれてしまい、向き合って閉口した。
「運動なら俺とすればいい」
「どんな?」
「ベッドでするやつだ」
「⋯⋯あのねえ、笑ってるけど最低の台詞、それ!」
思わず突っ込むと彼は口元を上げて笑んでいるように見える。
最近のルドガーは、前より表情が豊かになってきた。
それとも毎日一緒にいるから、些細な変化に気づくようになったのだろうか。
「どうしてそんなに交尾を嫌う」
「じゃあなぜあなたはそんなに好きなの。前にただの性欲って言ったよね。なら自分の手ですればいいでしょう!」
今日は徹底的に反論してやろうと口を曲げた。
まだ膝から降りてやってないのだからかなり優しいほうだ。
しかしルドガーは珍しく、困惑と焦り混じりの眼差しを向けてきた。
あれ、獣の誇りがある男に「手でしろ」は地雷だったかな?
そう思ったあなたはごまかすように引きつり笑いをする。
「⋯⋯俺がお前と交尾をしたいのは気に入ったからだ。誰でもいいわけじゃない。ましてやお前がいるのに手でするなんて⋯⋯正気か? お前は俺を馬鹿にしてるのか」
「してないってば! 自分だって失礼なこと言ってるって自覚しなよ!」
あなたは怒って彼の膝から退き、そのままベッドに転がり込んで布団にくるまった。
強く丸まってもう話したくないと意思表示をする。
彼が何歳なのかは知らないが、この尊大な男の前でなら子供っぽく思われたってかまわない。
そう思ってメラメラと燃えた。
ルドガーはそんな態度のあなたを絶対に放っておくタイプではない。むしろ感情豊かな者には惹かれ、ちょっかいをかけたくなるのだ。
「名無し⋯⋯そう怒るな」
「触らないで」
「お前に触るなと言われたら、俺は堪える」
「⋯⋯そんなの知らない」
若干の罪悪感から反応が少し遅れたが、ルドガーは自分も布団に入ろうとしてきた。彼の太い腕に引っ張られたらこんな布すぐに剥がれてしまう。
あなたは仰向けになり、叱られた犬みたいに弱々しい目つきで見下ろしてくる彼を見つめた。
短く無造作にうねる黒髪に手をのばす。
自分の優位を示したくて、曲がり尖った黒角にも触れてみるが、彼は受け入れていた。
「ねえ。ルドガーって、なんの獣なの?」
「⋯⋯知りたいのか? 今度教えてやる」
「本当?」
「ああ」
あっさりと言われて、彼なりの譲歩を感じ取った。
きっとそう簡単な取引ではないと思ったからだ。
だからといって好きに交尾させるのは違う。
そこだけはしっかりしないと。
そう思うのだが、まるで本物の獣みたいに鼻を首に近づけられ、息を吸われるとびくりとした。
「なあ⋯⋯どんなふうにしたい? 教えてくれ、名無し」
加えて一番甘く低い声で尋ねてくるから、どんどん気持ちが揺らいでくる。
少しぐらいなら、本音を言ってもいいかなと思い始めてしまう。
「わからないけど⋯⋯体が大きくてつぶれそうになるのがちょっと怖い。体重かけないって分かってるけど、息できなくなったらどうしようって⋯⋯思って⋯⋯」
恥ずかしながら懸念を伝えた。
正直、相性とかもあるのだろうが、快感は確かに存在する。
初めてのとき何度もしたから、覚えさせられただけなのかもしれないが。
あなたの告白がルドガーには青天の霹靂のようだった。手を囲むようについて、目を最大に見開いている。
「この体が怖いのか? そうか⋯⋯お前は怖がりだったな。すまない。わかったぞ、ならこうしよう」
「はっ? ⋯⋯いやちょっと待って!」
速戦即決のルドガーは、自分がシーツの上に寝転び、あなたを腰のあたりに乗せた。
互いの服を脱がせ、もう準備万端になる。
あなたはしばらくして何が起きたか悟り、顔を真っ赤にした。
「馬鹿じゃないの!? そういう意味じゃないから!」
「だが、これならお前の怖さもなくなるだろう? ほら、俺はなにも出来ない。好きに動け」
⋯⋯好きに動けって⋯⋯何の経験もない自分に?
呆然としつつも、彼はただ解決のために思考を単純化させているのだと悟った。
全力で断るべきなのだが、交尾が上手な彼のリードにかなうはずもなく、下から体を揺らされて大きなペニスが当たってしまうと、あなたは次第に淫靡な空気に飲まれていった。
体の変化は明らかで、下半身から力を奪われとろけていくようだ。
「や、やだぁ、そんなふうに動かないで」
「ただお前を助けようとしてるだけだ。名無し、挿れてやるから、自由に動かしてみろ」
なんて難題を平気で言うのだろうと、あなたは頭を混乱させながら、ゆっくりと挿入し揺れ動いてくる彼の腹筋に手をついていた。
「やぁ、ああっ、んぁ、まって」
そうすると不思議と、ルドガーの言うように自分のペースで事が進んでいる気もしてくる。
無理強いされることもなく、激しくバックで突かれることもなく、快感も大きいが許容できる。
しかし問題なのはこのおびただしい羞恥心だ。
「もうっ、見ないでよ、えっち!」
あなたは腰つきと揺れる胸、体全部を見られる恥ずかしさから、彼に枕を投げつけた。
楽しんでいるのか避けなかったルドガーに腹を立て、枕をむぎゅっと顔に押しつける。
するとさすがに怒られた。
「おい、鼻を塞ぐのはやめろ。俺は匂いでも興奮するんだ。ほら、目を閉じててやる。これでいいか?」
なぜか今日に限って大人な態度を見せてくる彼は、眉間に皺を寄せながらも神妙に目を閉じた。
「あ、うん⋯⋯それマシかも」
いくぶん羞恥は減ったが、やっぱり動くのはうまく出来ない。なので恥をしのんで彼に「動いて」とお願いした。
「つ、強くしないでね。ゆっくりこのぐらいで。すぐイッちゃうんだから」
「わかった。心配するな。そのへんは俺はうまい」
本当かと疑いつつも自信たっぷりなルドガーは注文通りにしてくれた。
「あっ、あんっ、んぁぁっ」
安全圏からあなたは感じ始める。
彼の広すぎる胸板とばっちり割れた腹筋、完璧な肉体美からは目が離せなくなってしまうが、向こうは目を閉じている。
だから大丈夫。そう信じていたのに。
あなたが口を半開きで喘いでいると、ルドガーはいつの間にか目を開けていた。
「あぁ! どうして――」
快感と裏切りが一気に来て責めようとしたとき、彼はあなたの体を自分のほうに引き寄せた。
ぐっと両腕に抱きしめられて唇を塞がれる。
「んんん!」
そのキスは深く、熱く、我を忘れたように全身でぶつかってくるようだった。
「はっ、はぁっ、んむ」
舌を絡ませ、寝そべる彼の上に捕まってしまったあなたは、密着したまま腰も打ちつけられる。
「あぁぁ、だめ、ん、んんっ、イク⋯⋯ッ」
その凄まじい勢いと焼けつく体温、肌の摩擦にフラフラになった。さっきまで自分のペースだったのに、もう完全に彼には勝てないと知る。
「名無し、出すぞ⋯⋯! ⋯⋯グッ⋯⋯」
低く呻いたルドガーは汗ばんでいて、中にたっぷりと信じられない量を射精する。
その後もしばらく腰をいれてあなたの温かみに感じ入っていた。
「あぁぁ⋯⋯ばかぁ⋯⋯」
脱力して彼の上で濡れた体を休ませる。
結局なんだったのか、もうよくわからない。
気持ちよさに全部もっていかれて、頭が真っ白になる。
「どうだった⋯⋯? これでいいか⋯?」
けれどルドガーがあまりに満足げに、優しい顔で尋ねてきたため、あなたはなにも反論できなかった。
「うん⋯⋯良いよ⋯⋯」
もうそれしか言えず、そしてその答えにも、そんなに不満はなかった。
自分勝手な彼ではあるけれど、自分との交尾をそんなにも待ちわびて欲しているということが、全身に伝わってきたのだ。
行為を終え、ベッドに横たわる彼の胸に、らしくもなくあなたは手を置いて寄り添っている。
別に完全に迎合したわけではないが、このぐらいいいだろうと思ってやっていた。
「ねえねえ。もう満足した?」
「三割ぐらいはな」
「それだけ!? 二回したのに! 二回目は横向きでもしたよ、あんなに出したじゃんっ」
あなたが訴えると、彼はななめ下を見てきて仏頂面になる。
「俺は獣だぞ。二回で満足出来るか。だが今回は我慢する。お前が大事だからな」
偉そうなのか親身なのかわからないことを言いながら、ルドガーはあなたを上に抱き寄せてきて唇を重ねた。
やたらとキスされるのは気になったが、あなたは無意識に赤くなり静かにもなる。
「それとあまり行為の内容を口にするな。オスを興奮させるのはお前なんだ」
「⋯⋯わ、わかったよ。ごめんね」
素直に反省し、彼は人間じゃなくて獣なのだともう一度頭に叩き込む。
ルドガーはあなたの頭を大きな手で撫でてきて、突然こんなことを言い始めた。
「名無し。もうすぐ重要な仕事があってな。俺は一日外に出なければならない。だからその日は、家の中で留守番しているんだぞ。絶対に外に出るな」
「⋯⋯えっ? そうなの? うん⋯⋯。でも、どんな仕事?」
尋ねたが、彼は答えなかった。きっと血なまぐさい内容なのかもしれない。
狩猟の類なのかな。以前話してた主人であるゼイラン様の命令なのだろうか。
考えたあなたは彼のことが心配になる。彼は強いし、お医者さんやその家族にも強さが轟くぐらいだから、大丈夫なのかもしれないが。
前よりも気になり心細くなるのは、きっと肌を合わせて触れ合ったばかりだからだと、自分を納得させようとした。
