巨体の人外に助けられて世話される話
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風呂場に行くと、彼はあなたを浴槽の中に座らせた。湯を半分ほど溜めて、冷えないようにしてくれる。
「大丈夫か?」
「うん。ルドガー、先に流していいよ」
「ああ……」
彼は言葉少なく、冷水で血まみれの体を洗い流していく。戦いの後は、いつもこうしているらしい。
その間も、あなたは筋肉の張った背中を見つめていた。どうやら本当に怪我はないようだ。
だが、ルドガーは壁に手をつき、しばらく下を向いてじっとしていた。
肩はまだ揺れていて、呼吸も浅い。
「だ……大丈夫? 疲れた? もう上がろうか」
「いや……少し、待ってくれ」
心配するあなたへ、彼は静かに振り向いた。
顔色は陰り、金色の瞳の瞳孔は、縦長に細く開いている。
あなたは思わず息を呑んだ。
その瞳は、獣へ戻ろうとしているかのように、何度も反転して見えた。
「ルドガー…! こっちにおいでよ、早く!」
「えっ……? どうした、名無し」
はっとした彼は反射的に腰を下ろし、浴槽の前に膝をついた。
心配そうに見つめる彼の頬を、撫でてあげられないのが悲しい。
「急に呼んじゃったから、ごめんね。まだ落ち着かないでしょう」
「違うぞ、俺はゼイラン様に召喚されて、ありがたく思っている。ずっとお前のことを考えていたから」
彼は瞳を優しく和らげ、あなたの髪に手を差し入れて梳いた。
空気が少しほぐれたように、浴槽の中へ入ってくる。
小柄なあなたを脚の間に包み込むようにして、彼は後ろから抱き寄せてきた。
頭を預けて黒髪が肩にすりつけられ、その仕草はどこか甘えているようだった。
「ふふ、くすぐったい。……ねえ、今日は人化して戦ってたの?」
「そうだ。大型の獣が相手の時は俺も獣化するが、この姿で戦うことも多い」
そう言いながら、ルドガーはあなたの首筋にちゅっと唇を添えた。
びくりと震わせながら会話に集中していると、彼はこんなことも言った。
「俺は敵をよく粉砕してしまうんだ。だから血まみれでな。周りにも綺麗に戦えと怒られている」
その光景を想像して、つい小さく吹き出してしまった。
すると彼は不思議そうに顔をのぞきこんできた。
「怖くないのか?」
「ううん、怖くないよ。ルドガーらしいね」
あなたがまだ微笑んでいると、彼は邪気が抜けたように、一瞬呆気にとられる。
「ルドガーが無事ならそれでいいんだ。今日も帰って来てくれてよかった」
後ろに顔を向けて、優しく伝えた。
手をゆらゆら伸ばそうとするけれど、うまく持ち上がらない。
顔に届かせたかった手を、彼はぱしっと掴んでくれた。
ルドガーは大切に自分の頬にもっていき、癒されるような表情で瞳を閉じた。
「……お前が好きだ、名無し。……どうしようもなく愛している」
そう告げながら、手のひらに刻むようなキスをした。
一度じゃなく、何度も手のひらや甲、手首に唇を押し当ててくる。
久々の熱い感触に、あなたはびくびくと反応した。
「んあぁ……どうしたの」
「お前に毎日たくさん触れているのに、抱けない。欲しくてたまらないが……お前を大事にしたい」
囁くように伝えられる。
そうだったんだ……あなたは彼の気持ちにふわっと温かくなった。
しかし、彼の息づかいと性急な口の動きは、首筋に戻ってきた。
分厚い唇ではまれて、そこを強く吸ってくる。
まるでそのままぱくっと噛んでしまうんじゃないかと思うぐらい、執拗に上半身にまとわりつく。
「んん、ルドガー…っ」
「はあ……止まらん……」
喉をゴツゴツした指で撫でられ、彼の手はあなたの胸を優しく揉みこむ。
そんなことをされると、全身がうずいてきて、思わず振り向いた。
「ルドガー、キス…っ」
近づいてきた舌に絡め取られ、夢中で合わせる。
自分で後ろを向いて、彼の逞しい腰にまたがって、求めてしまいたかった。
でもルドガーは、唇をきつく重ねただけで動きをとめた。
あなたを腕の中に囲ったまま、激しく息を整えていた。
部屋に戻ってきてからは、あなたは薄いガウンを羽織った状態で、ベッドに彼といる。
横向きの状態で抱きこまれるが、ルドガーが寝てる様子はない。
どうしてくれるのだろう。
あんなキスを10日ぶりにされて、黙って寝つけるわけがないのに。
それに、後ろの彼もさっきから、胸を静かに上下させている。吐息にさえ感じてしまいそうだった。
「ねえ…」
「……なんだ?」
何か声をかけるたびに、ルドガーはあなたの体にキスをする。
手が出せないから、唇を使うみたいに。
「しようよ……ゆっくりなら、大丈夫だよ」
「そんなふうに甘い声で誘うな……10日ぶりで、戦いのあとだ。それに、お前の裸が腕の中にある……ゆっくりできる自信がない」
低くざらつく自制の声に、あなたは不覚にもときめいてしまった。
獣の本能をいつも惜しみなく出してくる彼の、初めて見る姿だ。
なんて男らしいのだろうと感じた。
「ふふ。ルドガーは、オスだね。すごく格好いい、魅力的なオスだよ」
「なんのつもりだ……俺を試してるのか? そんなに俺が欲しいのか」
彼はのっそりとあなたの上に覆いかぶさってくる。
二人の純粋な視線が、間近でぶつかり合った。
「試してないよ、そう思っただけ。でもルドガーが欲しいよ。お願い……」
「……くっ……ッ」
彼は迷いに迷ったあげく、あなたにキスをしながら、そっと体を開かせて、自身を重ねた。
ゆっくりと脚を持ち上げ、間に入ってくる。
「んん、んぅ」
「……っ、大丈夫か? やめてほしかったら言え」
「やだぁ、して…!」
彼の背中に手を回して、引き寄せられないのが悔しい。
でもルドガーはそんな気持ちを汲むように、体重をかけることなくあなたを抱き込んだ。
ゆっくり労るような律動に、またたく間に身体が溶かされていく。
「気持ちいいよ……ルドガー……」
「そうか…? ……嬉しいぞ」
彼は照れくさいのか、わずかに瞳を細め、慎重に腰を入れるのに専念する。
あなたは持続的な快感に恍惚としてきて、早く彼でいっぱいにしてほしいと思った。
「もうイカせて……我慢できない」
「……あぁっ……わかった、このまま一緒にイクぞ、名無し……っ」
ルドガーはあなたのことを最後まで考えながら、体を重ねて昂りを導いた。
やがて奥のほうが細かく震えるように収縮し、彼から長く長く注がれる。
「はぁぁぁ……ん………ルドガー好きぃ……」
あなたは口を近づけて、まだ足りないというふうに、とろんとした瞳でキスを求める。
ルドガーのものが中で動くたびに、愛おしさがあふれていき、彼のことしか見えなくなっていく。
「もっと、もっとぉ、あなたが欲しいよぉ」
「待て、ゆっくりだ、もっとしてやるからな」
焦る声さえもこの体で包みたい。
あなたの彼への愛は、もう止められなかった。
数時間後、窓の外が薄い夜明けを告げる頃。
あなたの体は彼の片側に抱かれ、優しい手つきで撫でられていた。
「はあ……素晴らしかったね」
「ああ。すべて満たされたな。……お前にあんなふうに求められたら、俺はもうだめだ」
いつもの彼の力の半分も出してなさそうだが、気力はすっからかんになったようだ。
「ねえねえ。ルドガーって、こういう交尾もできるんだね。びっくりしちゃった」
「ふっ。お前のためならなんでも出来るさ。休暇中だって、一人で抜いてたんだ」
甘やかなピロートーク中に、急に爆弾発言が落とされる。
あなたは思わず顔だけを上げ、彼を見やった。
「え? いつ?」
「お前が寝静まったあとだ。一人でやるのは虚しいな。だがお前のことを考えていたら、すぐに出たぞ」
自慢気に明かされ、あなたは口元を笑ませたが、喜んでいいものか迷った。
「そ、そっかー。ありがとう。ってなんで私がお礼言ってるのよ。……でもルドガー、最初の頃は一人でできるか!って怒ってたのに、すごいね。頑張ったんだね」
「ああ。俺は頑張った。オスとして当然のことだ。番のお前が一番頑張ってるんだから」
そう言われた途端、また無意識に目元がうるっとくる。
「えらいぞ、名無し。お前は俺の誇りだ。きっともうすぐ体もよくなる。一緒に頑張ろうな」
頭を大きく撫でられて、あなたは顔をくしゃくしゃにして彼の胸元にこすりつけた。
彼はこのとき、言ってほしかった言葉を全部言ってくれた。
「うう~。ルドガ~っ、大好きぃっ」
溜まりに溜まった思いが溢れ出していく。
彼はあなたのことを大事そうに胸にしまい、安心させるように背中をずっと撫でてくれた。
「大丈夫か?」
「うん。ルドガー、先に流していいよ」
「ああ……」
彼は言葉少なく、冷水で血まみれの体を洗い流していく。戦いの後は、いつもこうしているらしい。
その間も、あなたは筋肉の張った背中を見つめていた。どうやら本当に怪我はないようだ。
だが、ルドガーは壁に手をつき、しばらく下を向いてじっとしていた。
肩はまだ揺れていて、呼吸も浅い。
「だ……大丈夫? 疲れた? もう上がろうか」
「いや……少し、待ってくれ」
心配するあなたへ、彼は静かに振り向いた。
顔色は陰り、金色の瞳の瞳孔は、縦長に細く開いている。
あなたは思わず息を呑んだ。
その瞳は、獣へ戻ろうとしているかのように、何度も反転して見えた。
「ルドガー…! こっちにおいでよ、早く!」
「えっ……? どうした、名無し」
はっとした彼は反射的に腰を下ろし、浴槽の前に膝をついた。
心配そうに見つめる彼の頬を、撫でてあげられないのが悲しい。
「急に呼んじゃったから、ごめんね。まだ落ち着かないでしょう」
「違うぞ、俺はゼイラン様に召喚されて、ありがたく思っている。ずっとお前のことを考えていたから」
彼は瞳を優しく和らげ、あなたの髪に手を差し入れて梳いた。
空気が少しほぐれたように、浴槽の中へ入ってくる。
小柄なあなたを脚の間に包み込むようにして、彼は後ろから抱き寄せてきた。
頭を預けて黒髪が肩にすりつけられ、その仕草はどこか甘えているようだった。
「ふふ、くすぐったい。……ねえ、今日は人化して戦ってたの?」
「そうだ。大型の獣が相手の時は俺も獣化するが、この姿で戦うことも多い」
そう言いながら、ルドガーはあなたの首筋にちゅっと唇を添えた。
びくりと震わせながら会話に集中していると、彼はこんなことも言った。
「俺は敵をよく粉砕してしまうんだ。だから血まみれでな。周りにも綺麗に戦えと怒られている」
その光景を想像して、つい小さく吹き出してしまった。
すると彼は不思議そうに顔をのぞきこんできた。
「怖くないのか?」
「ううん、怖くないよ。ルドガーらしいね」
あなたがまだ微笑んでいると、彼は邪気が抜けたように、一瞬呆気にとられる。
「ルドガーが無事ならそれでいいんだ。今日も帰って来てくれてよかった」
後ろに顔を向けて、優しく伝えた。
手をゆらゆら伸ばそうとするけれど、うまく持ち上がらない。
顔に届かせたかった手を、彼はぱしっと掴んでくれた。
ルドガーは大切に自分の頬にもっていき、癒されるような表情で瞳を閉じた。
「……お前が好きだ、名無し。……どうしようもなく愛している」
そう告げながら、手のひらに刻むようなキスをした。
一度じゃなく、何度も手のひらや甲、手首に唇を押し当ててくる。
久々の熱い感触に、あなたはびくびくと反応した。
「んあぁ……どうしたの」
「お前に毎日たくさん触れているのに、抱けない。欲しくてたまらないが……お前を大事にしたい」
囁くように伝えられる。
そうだったんだ……あなたは彼の気持ちにふわっと温かくなった。
しかし、彼の息づかいと性急な口の動きは、首筋に戻ってきた。
分厚い唇ではまれて、そこを強く吸ってくる。
まるでそのままぱくっと噛んでしまうんじゃないかと思うぐらい、執拗に上半身にまとわりつく。
「んん、ルドガー…っ」
「はあ……止まらん……」
喉をゴツゴツした指で撫でられ、彼の手はあなたの胸を優しく揉みこむ。
そんなことをされると、全身がうずいてきて、思わず振り向いた。
「ルドガー、キス…っ」
近づいてきた舌に絡め取られ、夢中で合わせる。
自分で後ろを向いて、彼の逞しい腰にまたがって、求めてしまいたかった。
でもルドガーは、唇をきつく重ねただけで動きをとめた。
あなたを腕の中に囲ったまま、激しく息を整えていた。
部屋に戻ってきてからは、あなたは薄いガウンを羽織った状態で、ベッドに彼といる。
横向きの状態で抱きこまれるが、ルドガーが寝てる様子はない。
どうしてくれるのだろう。
あんなキスを10日ぶりにされて、黙って寝つけるわけがないのに。
それに、後ろの彼もさっきから、胸を静かに上下させている。吐息にさえ感じてしまいそうだった。
「ねえ…」
「……なんだ?」
何か声をかけるたびに、ルドガーはあなたの体にキスをする。
手が出せないから、唇を使うみたいに。
「しようよ……ゆっくりなら、大丈夫だよ」
「そんなふうに甘い声で誘うな……10日ぶりで、戦いのあとだ。それに、お前の裸が腕の中にある……ゆっくりできる自信がない」
低くざらつく自制の声に、あなたは不覚にもときめいてしまった。
獣の本能をいつも惜しみなく出してくる彼の、初めて見る姿だ。
なんて男らしいのだろうと感じた。
「ふふ。ルドガーは、オスだね。すごく格好いい、魅力的なオスだよ」
「なんのつもりだ……俺を試してるのか? そんなに俺が欲しいのか」
彼はのっそりとあなたの上に覆いかぶさってくる。
二人の純粋な視線が、間近でぶつかり合った。
「試してないよ、そう思っただけ。でもルドガーが欲しいよ。お願い……」
「……くっ……ッ」
彼は迷いに迷ったあげく、あなたにキスをしながら、そっと体を開かせて、自身を重ねた。
ゆっくりと脚を持ち上げ、間に入ってくる。
「んん、んぅ」
「……っ、大丈夫か? やめてほしかったら言え」
「やだぁ、して…!」
彼の背中に手を回して、引き寄せられないのが悔しい。
でもルドガーはそんな気持ちを汲むように、体重をかけることなくあなたを抱き込んだ。
ゆっくり労るような律動に、またたく間に身体が溶かされていく。
「気持ちいいよ……ルドガー……」
「そうか…? ……嬉しいぞ」
彼は照れくさいのか、わずかに瞳を細め、慎重に腰を入れるのに専念する。
あなたは持続的な快感に恍惚としてきて、早く彼でいっぱいにしてほしいと思った。
「もうイカせて……我慢できない」
「……あぁっ……わかった、このまま一緒にイクぞ、名無し……っ」
ルドガーはあなたのことを最後まで考えながら、体を重ねて昂りを導いた。
やがて奥のほうが細かく震えるように収縮し、彼から長く長く注がれる。
「はぁぁぁ……ん………ルドガー好きぃ……」
あなたは口を近づけて、まだ足りないというふうに、とろんとした瞳でキスを求める。
ルドガーのものが中で動くたびに、愛おしさがあふれていき、彼のことしか見えなくなっていく。
「もっと、もっとぉ、あなたが欲しいよぉ」
「待て、ゆっくりだ、もっとしてやるからな」
焦る声さえもこの体で包みたい。
あなたの彼への愛は、もう止められなかった。
数時間後、窓の外が薄い夜明けを告げる頃。
あなたの体は彼の片側に抱かれ、優しい手つきで撫でられていた。
「はあ……素晴らしかったね」
「ああ。すべて満たされたな。……お前にあんなふうに求められたら、俺はもうだめだ」
いつもの彼の力の半分も出してなさそうだが、気力はすっからかんになったようだ。
「ねえねえ。ルドガーって、こういう交尾もできるんだね。びっくりしちゃった」
「ふっ。お前のためならなんでも出来るさ。休暇中だって、一人で抜いてたんだ」
甘やかなピロートーク中に、急に爆弾発言が落とされる。
あなたは思わず顔だけを上げ、彼を見やった。
「え? いつ?」
「お前が寝静まったあとだ。一人でやるのは虚しいな。だがお前のことを考えていたら、すぐに出たぞ」
自慢気に明かされ、あなたは口元を笑ませたが、喜んでいいものか迷った。
「そ、そっかー。ありがとう。ってなんで私がお礼言ってるのよ。……でもルドガー、最初の頃は一人でできるか!って怒ってたのに、すごいね。頑張ったんだね」
「ああ。俺は頑張った。オスとして当然のことだ。番のお前が一番頑張ってるんだから」
そう言われた途端、また無意識に目元がうるっとくる。
「えらいぞ、名無し。お前は俺の誇りだ。きっともうすぐ体もよくなる。一緒に頑張ろうな」
頭を大きく撫でられて、あなたは顔をくしゃくしゃにして彼の胸元にこすりつけた。
彼はこのとき、言ってほしかった言葉を全部言ってくれた。
「うう~。ルドガ~っ、大好きぃっ」
溜まりに溜まった思いが溢れ出していく。
彼はあなたのことを大事そうに胸にしまい、安心させるように背中をずっと撫でてくれた。
