美オヤジを誘って囲われて救われる話
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季節は夏本番を迎える。
あなたはすでに、ヴィクトルとの同居生活にも慣れてきていた。
アパートは無事に引っ越し、彼の高級マンションに一緒に住んでいる。
秋には入籍が控え、二人の気持ちも一段と一つになっていた。
「ねえヴィクトル、ほんとに掃除はヴィクトルがするの? 分けてもいいんだよ。トイレ掃除もお風呂掃除も、ゴミ捨てもって大変でしょう」
「大丈夫だよ、名無しちゃん。俺一人でもやってたことだから。それに君はほとんど毎日美味しい料理作ってくれてるし、洗濯だってしてくれてるでしょう? 俺の家事足りないぐらいだよ」
「いやいやいや、足りてるよ。休みの日だってご飯作ってくれたり、ヴィクトルのほうが仕事忙しいのに。それに私だって、自分ひとりでもやってたことだよ」
二人で謙遜しあい、気遣い合う。
そんなことをしていると、どちらからともなく、ぷっと吹き出してしまった。
「あはは。俺達似てるね。……ほんとは無理してない?」
「してないしてない。ヴィクトルは? してるんじゃないの? ほんとはこんなこと面倒くせぇよ!って思ってるんじゃないの?」
あなたが彼の胸に掴まり、上目遣いでからかうような瞳を向けると、彼の頬は赤く染まる。
「思ってないけど……そんな男言葉使う名無しちゃん、初めて見たな。なんか良いね。もう一回やって」
「もう何の話? ヴィクトルの真似なのに」
「いや俺そんな口調しないよね? 君の前で」
焦る彼にくすくすと笑う。
そんな楽しい会話をしつつ、結局家事は無理をせずに、互いに手伝いながらやろうという変わらぬ方針に落ち着く。
夕食後はいつものように、広いリビングの丸い白ソファで二人、くつろいでいた。
ここはテレビから離れたもう一つのちょっとした空間だから、イチャイチャしたり、話をしたり、それぞれ読書とかスマホとかする自由な場所だ。
でも今日のあなたは、ひとつ気になってることをヴィクトルに打ち明けてみた。
「ねえねえ。もうすぐヴィクトルの誕生日だね。どんなことがしたい?」
ヴィクトルは優しい人だし、「なんでも嬉しいよ」なんて言ってくれるかもしれない。
でもやっぱり、彼の望みをできることなら叶えたかった。
するとヴィクトルは予想外のことを言った。
「そうだねぇ。なんでもいいのかな?」
「もちろん! 約束でしょ、これからのヴィクトルの誕生日は全部私が予約済みだよって」
乗り気な反応が嬉しくて、あなたは彼のそばにくっつく。
彼も彼で、普段は大人の凛々しく甘い顔立ちなのに、頬をふやっと緩ませた。
「具体的にでもいい?」
「いいよ。なになに?」
やけにもったいぶるなぁ。
そう思ってワクワクする。
「じゃあね……俺は、名無しちゃんの水着姿が見たい!」
「…………えっ?」
あまりに少年のようなキラキラした瞳で言われたため、あなたは面食らう。
――私の、水着……?
「ちょっ、そんないかにも男の子の願望みたいな。ヴィクトル、私の下着姿だって見てるよね? 何か違うのそれ」
「まったく君って子は。全然違うでしょう。俺の夢だよ、熱い日差しの下、美しい笑顔で佇む君の完璧な夏の姿……ああ、早く抱きしめたい……!」
一人で夢の世界に行ってしまったヴィクトルの腕を、あなたは焦りつつ引っ張る。
まあでも、そんなに望んでくれるならば、すごく嬉しいことだと感じた。
「へへっ、そっかぁ。そんなことでいいんだね。じゃあ一緒に海に行こうよ!」
「ほんとかいっ? よしっ!!」
ヴィクトルはガッツポーズをし、そのままの勢いであなたを抱き寄せて頬にキスをする。
すぐにぽわーっとなってしまうあなたは、喜ぶ彼の腕の中で、しばらく本当のキスを受けていた。
……けれど実はひとつ、あなたには彼に言っていない秘密があった。
あなたはすでに、ヴィクトルとの同居生活にも慣れてきていた。
アパートは無事に引っ越し、彼の高級マンションに一緒に住んでいる。
秋には入籍が控え、二人の気持ちも一段と一つになっていた。
「ねえヴィクトル、ほんとに掃除はヴィクトルがするの? 分けてもいいんだよ。トイレ掃除もお風呂掃除も、ゴミ捨てもって大変でしょう」
「大丈夫だよ、名無しちゃん。俺一人でもやってたことだから。それに君はほとんど毎日美味しい料理作ってくれてるし、洗濯だってしてくれてるでしょう? 俺の家事足りないぐらいだよ」
「いやいやいや、足りてるよ。休みの日だってご飯作ってくれたり、ヴィクトルのほうが仕事忙しいのに。それに私だって、自分ひとりでもやってたことだよ」
二人で謙遜しあい、気遣い合う。
そんなことをしていると、どちらからともなく、ぷっと吹き出してしまった。
「あはは。俺達似てるね。……ほんとは無理してない?」
「してないしてない。ヴィクトルは? してるんじゃないの? ほんとはこんなこと面倒くせぇよ!って思ってるんじゃないの?」
あなたが彼の胸に掴まり、上目遣いでからかうような瞳を向けると、彼の頬は赤く染まる。
「思ってないけど……そんな男言葉使う名無しちゃん、初めて見たな。なんか良いね。もう一回やって」
「もう何の話? ヴィクトルの真似なのに」
「いや俺そんな口調しないよね? 君の前で」
焦る彼にくすくすと笑う。
そんな楽しい会話をしつつ、結局家事は無理をせずに、互いに手伝いながらやろうという変わらぬ方針に落ち着く。
夕食後はいつものように、広いリビングの丸い白ソファで二人、くつろいでいた。
ここはテレビから離れたもう一つのちょっとした空間だから、イチャイチャしたり、話をしたり、それぞれ読書とかスマホとかする自由な場所だ。
でも今日のあなたは、ひとつ気になってることをヴィクトルに打ち明けてみた。
「ねえねえ。もうすぐヴィクトルの誕生日だね。どんなことがしたい?」
ヴィクトルは優しい人だし、「なんでも嬉しいよ」なんて言ってくれるかもしれない。
でもやっぱり、彼の望みをできることなら叶えたかった。
するとヴィクトルは予想外のことを言った。
「そうだねぇ。なんでもいいのかな?」
「もちろん! 約束でしょ、これからのヴィクトルの誕生日は全部私が予約済みだよって」
乗り気な反応が嬉しくて、あなたは彼のそばにくっつく。
彼も彼で、普段は大人の凛々しく甘い顔立ちなのに、頬をふやっと緩ませた。
「具体的にでもいい?」
「いいよ。なになに?」
やけにもったいぶるなぁ。
そう思ってワクワクする。
「じゃあね……俺は、名無しちゃんの水着姿が見たい!」
「…………えっ?」
あまりに少年のようなキラキラした瞳で言われたため、あなたは面食らう。
――私の、水着……?
「ちょっ、そんないかにも男の子の願望みたいな。ヴィクトル、私の下着姿だって見てるよね? 何か違うのそれ」
「まったく君って子は。全然違うでしょう。俺の夢だよ、熱い日差しの下、美しい笑顔で佇む君の完璧な夏の姿……ああ、早く抱きしめたい……!」
一人で夢の世界に行ってしまったヴィクトルの腕を、あなたは焦りつつ引っ張る。
まあでも、そんなに望んでくれるならば、すごく嬉しいことだと感じた。
「へへっ、そっかぁ。そんなことでいいんだね。じゃあ一緒に海に行こうよ!」
「ほんとかいっ? よしっ!!」
ヴィクトルはガッツポーズをし、そのままの勢いであなたを抱き寄せて頬にキスをする。
すぐにぽわーっとなってしまうあなたは、喜ぶ彼の腕の中で、しばらく本当のキスを受けていた。
……けれど実はひとつ、あなたには彼に言っていない秘密があった。
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