美オヤジを誘って囲われて救われる話
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翌日の午後、二人はヴィクトルの自宅へ帰ってきた。
実家で過ごした時間は楽しく、大成功に終わる。
家族に認められた喜びと達成感から、あなたも彼も、今はとても開放的になっていた。
「んぁ、はぁ、はぁ」
彼の寝室の広いベッドは、リズムよく上下にきしんでいる。
カーテンから漏れる夕日が、あなたを抱えて座る彼の肩を照らし、汗が光って色っぽい。
「んぅ、ヴィクトル…っ」
「⋯⋯ん、⋯⋯もうイク⋯?」
浅い呼吸でそう問われ、あなたは唇を薄く開いたまま、小さく頷いた。
すると彼は腰を引き寄せ、さらに下から突き上げていく。
「あぁっ、んあっ、だめっ」
ぎゅっと彼の首に腕を回し、重なり合う呼吸の中で、あなたは懸命に彼の動きへ合わせていく。
「あ、あ、あ、あ」
彼のものが中をかきまわし、濡れた内壁が擦られていくと、あなたは下半身に力が入らず、だらりと彼に身を委ねる。
揺れる視界の中、ふいに熱を帯びた視線を感じた。
そっと下から見上げるヴィクトルが、恋焦がれるような眼差しで、静かに唇を開く。
「あぁ、名無しちゃん、キスするよ」
決まったことのように教えられて、近づく口元に塞がれる。
彼にしては珍しい、隙間さえ埋めるような深い口づけだ。
これ以上まだとろけることがあるのかと思いながらも、彼の舌に好きにさせていた。
「……もうイク、……いく、ヴィクトル…ッ」
泣きそうな目元で訴えると、彼はあなたを腕の中に抱き留めたまま、勢いをさらに強めた。
あなたの奥が淫らに締めつけた瞬間、彼も限界を迎えたように身体を震わせる。
「…っ……く……っあぁ……名無しちゃん⋯⋯!」
背中ごと離さず、ヴィクトルは激しい鼓動を鎮めるように、ゆっくりと呼吸を繰り返した。
「んん……はぁ……気持ち、いい……」
あなたはとろんとした顔つきで、彼の肩に手を回し、しばらく休んでいた。
彼が達したあとも快感が続くのは、不思議な体験だった。
出来ればずっと、こうして中にいてほしいとさえ思う。
うっすら汗をまとう彼はあなたを見つめ、目元に細かい皺を寄せた。
「⋯⋯可愛いな」
そう呟いて、ゆっくり抱きかかえながらシーツに寝かせてくれる。
彼が自身をそっと引き抜くと、一抹の寂しさが襲った。
熱い余韻の中でぼんやりと横たわるあなたにの頬に、ヴィクトルの指先がそっと触れ、ようやく視線を動かす。
「ヴィクトル」
「ん……?」
かすれた彼の声が耳元に近づく。
逞しい体を横たえ、指先であなたの首筋をなぞると、そのまま唇を這わせる。
ぴくりと震えたあなたの肌は、まだ喜びにうずいている。
それを知っているかのように、彼の甘い唇は止まることがない。
手のひらは優しく胸を包み込み、あなたという愛おしい存在を、まだ確かめていたいようだった。
「それ気持ちいい……」
「……そう?」
あなたは自然に彼の胸に背を寄りかからせた。
すると彼は舌先であなたの耳たぶに触れ、ゆっくりと舐めていく。
「んあぁ……」
全身がぞくぞくして、太ももの間がまた締め付けてくる。
彼に捕まってしまえば、もう抗うことも出来ず、完全に溶け合いたいという思いに沈んでいく。
だからしばらく、あなたはまたヴィクトルの腕の中に身を預けていた――。
・・・
彼は完全な大人だけれど、ここ数日は爽やかな好青年のような印象が強かった。
しかしベッドの上では、いつもあなたを瞬く間に満たし、翻弄することが多い。
そのどちらの顔にも、いまだに驚かされてしまう。
愛し合ったあと、二人でお風呂へ向かい、体を洗った。
いつの間にか夜も遅くなり、部屋に戻ってきてから、あなたはお腹が空いてることに気づいた。
「ヴィクトル、夜ご飯食べるの忘れちゃったね」
「そうだねえ、どうしようか。デリバリーでもいいけど、時間かかるよな。……そうだ、プライベートラウンジに行ってみる? いつも軽食が置いてあるんだ」
彼はすっかり普段の穏やかな様子に戻っている。
だがさっきまでの濃密な時間が忘れられないあなたは、赤らんだ顔を隠すように慌てて頷いた。
そうしてカジュアルな服に着替え、仲良くマンションの地下へと向かった。
都市部の閑静な敷地に佇むこの場所は、単なる高級マンションというより、富裕層向けのレジデンスだ。
中層の建物は緑に囲まれた落ち着いた造りで、住民も限られている。
24時間対応のコンシェルジュがおり、ホテルのようなロビーを備えているほか、地下にはジムやプール、リラクゼーションルームも完備されていた。
ヴィクトルはジム以外はあまり使わないようだ。
あなたもここを訪れるようになって半年近く経つが、住民専用のラウンジに来たのは初めてだった。
彼はいつでも好きなときに利用していいと言ってくれており、婚約者としてパートナー登録もされているものの、実際には住民ではないため、どこか気が引けていた。
「うわあ、これ本当にマンションの中なの? すごすぎだよ……ちょっとしたビュッフェになってる、スナックもデザートもあるし……」
高級ラウンジの空間には壁沿いにケース入りの軽食が並び、ドリンク用の冷蔵庫とワインセラーまで備えつけられている。
いったいどれほどの管理費がかかるのだろうと、一瞬思考が飛びかけた。
「本当だ、美味しそうだな。結構腹が膨れそうだね」
さらっと述べたヴィクトルも感心している。
人気はまるでなく、スタッフの気配もない。これがお金持ちの生活なのかと、あなたは内心震撼していた。
お茶と食べ物を持ってふかふかのソファに座り、ローテーブルの前で一息つく。
「ヴィクトル。私こんな生活してたら、人が変わっちゃうかもしれないよ」
「ええ、そうかい? うーん、想像つかないな。見てみたい気もするけど」
からかい交じりの彼の言葉に、あなたも少し苦笑いだ。
まだ22歳の年頃で、こんな体験をしていいのかとも思った。
それにヴィクトルは昨日から実家を訪れてくれていたが、あまりの差に何も思わないのだろうかと不思議に感じる。
ちらっと彼を見やり、こう尋ねた。
「ねえねえ、金曜も遅くまで仕事で、昨日も朝早かったし、疲れたでしょう」
それは体だけでなく、精神的にもという意味だったのだが、彼はにこやかに笑って首を振る。
「大丈夫、このぐらいなら全然疲れないよ。むしろ今は元気が有り余ってるかもな。興奮しちゃってね」
照れくさそうに話す姿に、あなたは少し驚いた。
彼も相当安心したのかもしれない。無事に挨拶が済んだことに。
「それに君といると、一番リラックスできるって教えたでしょう? だから――」
そっと手を繋がれる。彼はあなたの手を大事に手のひらに包み、優しく見つめてくる。
そんな眼差しを前にしていると、愛しい思いが湧き上がってきた。
「もっと一緒にいたいんだ。ほんとはね」
あなたは彼の言葉にはっとなった。
それ以上何も言わなかったけれど、彼の気持ちが心にダイレクトに伝わる。
「毎日一緒にいたいってこと?」
「うん」
手を握ったまま、彼は何気なく答えた様子だったが、あなたは隣に身を寄せた。
「今年、一緒に住めるよ」
「本当? いつ?」
彼があまりにも素直な明るい表情になったから、あなたの顔がほころぶ。
「そうだね……いつがいいかな。でも、私がここに上がり込む形になるんじゃない?」
自分のアパートにも彼は喜んで来てくれるけれど、生活をするなら、多忙なビジネスマンとして働く彼にとって、ここ以上に最良の住居はないからである。
「君さえよければ、それでも俺は嬉しいよ。でも、ここは俺の好みで作っちゃったところだからね。新生活を始めるとなると、君が気に入った空間で過ごしてほしいとも思うんだ」
そう思いやりをもって伝えられ、年越しのときに彼が言ってくれた言葉を思い出す。
「それに、その……もし人数が増えたら、違う場所っていう選択肢もあるのかなって」
ヴィクトルがわずかな照れを隠すように、一瞬違う所を見つめたため、あなたは大きく目を見開く。
「そっ、そうだね。そうかもしれない、うん!」
まだ互いにはっきりとは言わなかったけれど、胸のうちから湧き上がる嬉しさのあまり、大きく反応をしてみせた。
すると彼も感動的な面持ちになり、二人で少し顔を染めて微笑み合う。
――そっか。彼も、そういうことを考えてくれてるんだ。
あなたはまるで、夢の続きにいるように、その現実が嬉しかった。
実家で過ごした時間は楽しく、大成功に終わる。
家族に認められた喜びと達成感から、あなたも彼も、今はとても開放的になっていた。
「んぁ、はぁ、はぁ」
彼の寝室の広いベッドは、リズムよく上下にきしんでいる。
カーテンから漏れる夕日が、あなたを抱えて座る彼の肩を照らし、汗が光って色っぽい。
「んぅ、ヴィクトル…っ」
「⋯⋯ん、⋯⋯もうイク⋯?」
浅い呼吸でそう問われ、あなたは唇を薄く開いたまま、小さく頷いた。
すると彼は腰を引き寄せ、さらに下から突き上げていく。
「あぁっ、んあっ、だめっ」
ぎゅっと彼の首に腕を回し、重なり合う呼吸の中で、あなたは懸命に彼の動きへ合わせていく。
「あ、あ、あ、あ」
彼のものが中をかきまわし、濡れた内壁が擦られていくと、あなたは下半身に力が入らず、だらりと彼に身を委ねる。
揺れる視界の中、ふいに熱を帯びた視線を感じた。
そっと下から見上げるヴィクトルが、恋焦がれるような眼差しで、静かに唇を開く。
「あぁ、名無しちゃん、キスするよ」
決まったことのように教えられて、近づく口元に塞がれる。
彼にしては珍しい、隙間さえ埋めるような深い口づけだ。
これ以上まだとろけることがあるのかと思いながらも、彼の舌に好きにさせていた。
「……もうイク、……いく、ヴィクトル…ッ」
泣きそうな目元で訴えると、彼はあなたを腕の中に抱き留めたまま、勢いをさらに強めた。
あなたの奥が淫らに締めつけた瞬間、彼も限界を迎えたように身体を震わせる。
「…っ……く……っあぁ……名無しちゃん⋯⋯!」
背中ごと離さず、ヴィクトルは激しい鼓動を鎮めるように、ゆっくりと呼吸を繰り返した。
「んん……はぁ……気持ち、いい……」
あなたはとろんとした顔つきで、彼の肩に手を回し、しばらく休んでいた。
彼が達したあとも快感が続くのは、不思議な体験だった。
出来ればずっと、こうして中にいてほしいとさえ思う。
うっすら汗をまとう彼はあなたを見つめ、目元に細かい皺を寄せた。
「⋯⋯可愛いな」
そう呟いて、ゆっくり抱きかかえながらシーツに寝かせてくれる。
彼が自身をそっと引き抜くと、一抹の寂しさが襲った。
熱い余韻の中でぼんやりと横たわるあなたにの頬に、ヴィクトルの指先がそっと触れ、ようやく視線を動かす。
「ヴィクトル」
「ん……?」
かすれた彼の声が耳元に近づく。
逞しい体を横たえ、指先であなたの首筋をなぞると、そのまま唇を這わせる。
ぴくりと震えたあなたの肌は、まだ喜びにうずいている。
それを知っているかのように、彼の甘い唇は止まることがない。
手のひらは優しく胸を包み込み、あなたという愛おしい存在を、まだ確かめていたいようだった。
「それ気持ちいい……」
「……そう?」
あなたは自然に彼の胸に背を寄りかからせた。
すると彼は舌先であなたの耳たぶに触れ、ゆっくりと舐めていく。
「んあぁ……」
全身がぞくぞくして、太ももの間がまた締め付けてくる。
彼に捕まってしまえば、もう抗うことも出来ず、完全に溶け合いたいという思いに沈んでいく。
だからしばらく、あなたはまたヴィクトルの腕の中に身を預けていた――。
・・・
彼は完全な大人だけれど、ここ数日は爽やかな好青年のような印象が強かった。
しかしベッドの上では、いつもあなたを瞬く間に満たし、翻弄することが多い。
そのどちらの顔にも、いまだに驚かされてしまう。
愛し合ったあと、二人でお風呂へ向かい、体を洗った。
いつの間にか夜も遅くなり、部屋に戻ってきてから、あなたはお腹が空いてることに気づいた。
「ヴィクトル、夜ご飯食べるの忘れちゃったね」
「そうだねえ、どうしようか。デリバリーでもいいけど、時間かかるよな。……そうだ、プライベートラウンジに行ってみる? いつも軽食が置いてあるんだ」
彼はすっかり普段の穏やかな様子に戻っている。
だがさっきまでの濃密な時間が忘れられないあなたは、赤らんだ顔を隠すように慌てて頷いた。
そうしてカジュアルな服に着替え、仲良くマンションの地下へと向かった。
都市部の閑静な敷地に佇むこの場所は、単なる高級マンションというより、富裕層向けのレジデンスだ。
中層の建物は緑に囲まれた落ち着いた造りで、住民も限られている。
24時間対応のコンシェルジュがおり、ホテルのようなロビーを備えているほか、地下にはジムやプール、リラクゼーションルームも完備されていた。
ヴィクトルはジム以外はあまり使わないようだ。
あなたもここを訪れるようになって半年近く経つが、住民専用のラウンジに来たのは初めてだった。
彼はいつでも好きなときに利用していいと言ってくれており、婚約者としてパートナー登録もされているものの、実際には住民ではないため、どこか気が引けていた。
「うわあ、これ本当にマンションの中なの? すごすぎだよ……ちょっとしたビュッフェになってる、スナックもデザートもあるし……」
高級ラウンジの空間には壁沿いにケース入りの軽食が並び、ドリンク用の冷蔵庫とワインセラーまで備えつけられている。
いったいどれほどの管理費がかかるのだろうと、一瞬思考が飛びかけた。
「本当だ、美味しそうだな。結構腹が膨れそうだね」
さらっと述べたヴィクトルも感心している。
人気はまるでなく、スタッフの気配もない。これがお金持ちの生活なのかと、あなたは内心震撼していた。
お茶と食べ物を持ってふかふかのソファに座り、ローテーブルの前で一息つく。
「ヴィクトル。私こんな生活してたら、人が変わっちゃうかもしれないよ」
「ええ、そうかい? うーん、想像つかないな。見てみたい気もするけど」
からかい交じりの彼の言葉に、あなたも少し苦笑いだ。
まだ22歳の年頃で、こんな体験をしていいのかとも思った。
それにヴィクトルは昨日から実家を訪れてくれていたが、あまりの差に何も思わないのだろうかと不思議に感じる。
ちらっと彼を見やり、こう尋ねた。
「ねえねえ、金曜も遅くまで仕事で、昨日も朝早かったし、疲れたでしょう」
それは体だけでなく、精神的にもという意味だったのだが、彼はにこやかに笑って首を振る。
「大丈夫、このぐらいなら全然疲れないよ。むしろ今は元気が有り余ってるかもな。興奮しちゃってね」
照れくさそうに話す姿に、あなたは少し驚いた。
彼も相当安心したのかもしれない。無事に挨拶が済んだことに。
「それに君といると、一番リラックスできるって教えたでしょう? だから――」
そっと手を繋がれる。彼はあなたの手を大事に手のひらに包み、優しく見つめてくる。
そんな眼差しを前にしていると、愛しい思いが湧き上がってきた。
「もっと一緒にいたいんだ。ほんとはね」
あなたは彼の言葉にはっとなった。
それ以上何も言わなかったけれど、彼の気持ちが心にダイレクトに伝わる。
「毎日一緒にいたいってこと?」
「うん」
手を握ったまま、彼は何気なく答えた様子だったが、あなたは隣に身を寄せた。
「今年、一緒に住めるよ」
「本当? いつ?」
彼があまりにも素直な明るい表情になったから、あなたの顔がほころぶ。
「そうだね……いつがいいかな。でも、私がここに上がり込む形になるんじゃない?」
自分のアパートにも彼は喜んで来てくれるけれど、生活をするなら、多忙なビジネスマンとして働く彼にとって、ここ以上に最良の住居はないからである。
「君さえよければ、それでも俺は嬉しいよ。でも、ここは俺の好みで作っちゃったところだからね。新生活を始めるとなると、君が気に入った空間で過ごしてほしいとも思うんだ」
そう思いやりをもって伝えられ、年越しのときに彼が言ってくれた言葉を思い出す。
「それに、その……もし人数が増えたら、違う場所っていう選択肢もあるのかなって」
ヴィクトルがわずかな照れを隠すように、一瞬違う所を見つめたため、あなたは大きく目を見開く。
「そっ、そうだね。そうかもしれない、うん!」
まだ互いにはっきりとは言わなかったけれど、胸のうちから湧き上がる嬉しさのあまり、大きく反応をしてみせた。
すると彼も感動的な面持ちになり、二人で少し顔を染めて微笑み合う。
――そっか。彼も、そういうことを考えてくれてるんだ。
あなたはまるで、夢の続きにいるように、その現実が嬉しかった。
