美オヤジを誘って囲われて救われる話
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その日、あなたはヴィクトルの高級マンションにいた。
キッチンカウンターの紙袋から、冷蔵庫へ手早く品物を詰めていく。
「……よし、彼の好きなものも買ったし、これで準備万端だ!」
満面の笑みを浮かべ、気づけばもう夕方だと知り、出かける支度へ取りかかった。
今日は二週間以上に渡る海外出張からヴィクトルが帰国する日だ。
だからこうして買い物や掃除などを行い、彼がまたすぐ生活できるようにしていた。
海沿いの国際空港には一時間ほどで到着した。そこからターミナルへ向かう。
夜でもにぎわう空間には、バスを待つ人や行き交う人々があふれていた。
「ああ、もうすぐだ。出てくるかな……」
あなたはニットカーディガンにブーツ姿で、両手をぎゅっと握りしめ、ゲートを見つめていた。
こんなふうに一人で彼の帰りを待つのは初めてだった。
まだ婚約の身なのに、確かに繋がっていると感じて、胸の奥が落ち着かない。
「……名無しちゃん!」
「あっ……ヴィクトル!」
ぞろぞろと現れる人の中で、いち早くヴィクトルの姿を見つけた。
背の高い彼はロングコートを羽織り、はじけるような笑顔でこちらへ向かってくる。
あなたも照れながら手を振っていると、駆け寄ってきた彼に思いきり熱いハグをされた。体が浮き上がるほどだ。
「……ああ! ただいま、会いたかったよ!」
「うんっ、私もだよ!」
彼はそばにスーツケースを置いたまま、あなたの頬に何度もキスをしてくる。
久しぶりに知っている匂いに包まれ、ふらふらした。
するとヴィクトルは優しく見つめ、自然とあなたの唇に口づけをした。
彼が作り出すムードに眩暈が止まらず、あなたはただ吐息をこぼす。
「はあ……っ……び、びっくりした……」
「ふふ、ごめんね。ああ、来てくれてありがとう。帰ってきて一番に君に会えるなんて、これ以上の幸せはないよ」
にこりと告げられて、赤らんだ顔がほころぶ。
彼の抱擁は周囲の視線さえ気にしていないようで、あなたは浮ついた気持ちのまま見上げていた。
「……んっ? ヴィクトル、またクリスさんが見てるよ!」
「んん? いいよ全然」
熱視線にとらわれたまま彼の腕に包まれていると、クリスが音もなく近づいてくる。
「お二人とも再会おめでとうございます。僕は早々に失礼させていただきますね。名無しさん、またお会いしましょう」
「あっ、はい! クリスさんもお疲れ様です、こんな状態ですみません!」
「何をおっしゃいます、この人あなたがいなくて大変でしたよ。どうぞお二人の時間をお楽しみくださいね。――では部長。お先に失礼します」
「ああお疲れ。また明日な」
部下に手をひらひらさせたあと、ヴィクトルの憧憬の眼差しはあなたに向かう。
「嬉しくないの名無しちゃん」
「嬉しいよ……ものすごく…っ」
「よかった。じゃあ早く行こう」
ようやくあなたの体を離した彼は、すぐさま手をつなぎ、自分の荷物を持ってその場から歩き出した。
駐車場に停めた車に荷物を積み、運転席と助手席に座ったとたん、また二人の愛が燃え上がる。
「ん、んう」
彼の情動は想像以上だった。
いったい今まで、どれだけ耐えがたかったのだろう。
「ヴィクトル……運転ができない……」
「もうちょっとだけ……」
本当は自分だってこのままずっとこうしていたい。
でも家に帰れば、もっと彼の腕に飛び込める。そう考えて我慢した。
ようやくエンジンをかけて走り出す。
運転中も、横からの優しい視線を意識する。
集中しないとだめなのだが、彼はいつもそうさせてくれない。
疲れもあるのか、色気の滲む切れ長の目元の行方が、気になって仕方なかった。
「はあ。俺は出張のたびにこうなるな」
「ええっ、次は慣れるでしょう。ふふ」
「慣れないと思う。すごく寂しくなったよ」
そうぽつりと言われて、いとおしい気持ちが一気に湧いてきた。
彼の言葉はすべて自分にも共通している。
運転中なのに抱きしめたくなって、もう少しだけ我慢した。
彼のがらんとしたマンションに帰ってからは、あなたのほうが勢いを増してしまった。
二人とも先にシャワーなんてことは考えられず、玄関からキスが始まり、いつの間にか寝室へなだれこむ。
せき止めていた愛があふれだすように、二人はそこで体を重ねた。
「んっ、ヴィクトル、はあ、もっと愛して」
「ああ、名無しちゃん、君だけだよ、君しかいらない」
あなたは裸で彼の上になり、大胆にもたわむ胸と同じく腰を揺らす。
額まで汗ばみ、彼のがっちりした手に支えられ、安心してゆだねていた。
「あ、あぁっ、もういく、イキたいよ、イかせて…っ!」
ずっと欲しかった彼のものを受け入れ、うわごとのように乞う。
ヴィクトルは腰を深く突き上げて何度もあなたを導いた。
ぎゅっと手を握り、指を絡ませ、二人の視線ももう離れずにつながっている。
「……んん……好きだよヴィクトル……どこにも行っちゃやだ……」
彼の上で果てたあなたは、広く大好きな胸板に倒れこみ、甘えた声で願う。
すると長い髪が優しく梳かれて、頭をそっと包み込むように抱きしめられた。
「どこにも行かないよ。ずっと名無しちゃんのそばにいるからね」
彼の指先が肌をすべるたびに、体に息吹が芽生えるようだった。
愛がじわりと全身をかけめぐり、あなたはようやく再びきちんと、呼吸ができる気がしていた――。
愛し合ってからしばらく経った後も二人は離れがたく、ベッドの上で腕を絡ませていた。
寝そべる彼の肩に頬がつく距離で、あなたは瞳を大きくしている。
「ねえねえ、出張どうだった? 話は聞いてたけど、楽しかった?」
「ははっ。あんまり楽しくはないね、仕事だから。でもなんというか、今回は雰囲気が違ったよ」
彼は顔を向けてきて、まだあなたに触れ足りないように頬を撫で、見つめてくる。
「そうなの?」
「うん。自分のね」
含み笑いをするヴィクトルが気になったが、あなたは首を傾げるばかりだ。
「ああ……やっと家に帰ってきた。嬉しいな。一人でホテルにいるの、本当につまらないよ」
「そうだよね、わかる。でもビデオで見せてくれた部屋、すっごい豪華だったね!」
すべてに感動する年頃のあなたがはしゃぐと、彼は微笑ましそうにその様子を眺めていた。
「ふふ、可愛いな。君と一緒なら楽しいんだけどなぁ。…ああそうだ、でも俺達のハネムーンはもっと豪華になると思うよ」
思わせぶりにウインクされて、あなたは急に現実に引き戻され頬をぽっと染めた。
――ハネムーン。彼の口からそんな言葉が出るとは。
「は、はね、ハネムーンかぁ。……ほんとに私達も行くの?」
「当たり前でしょう。えっ、行かないの?」
彼に顔をのぞきこまれて、ぶんぶんと首を振る。
結婚するからには、そんな夢のような体験も普通なのかもしれないが。
彼と一緒にどこか旅をするなんて、あまりに幸せなことすぎて、まだ遠いことのように思えた。
「行きたいよ……初めての二人旅。へへ」
「よし! じゃあ行くぞ名無しちゃん!」
急に元気の出た四十歳の男は、思い出したようにベッドから抜け出した。
あなたは何事かと、ガウンをさらっと羽織るヴィクトルを見やる。
「いや君にね、お土産買ってきたんだ。気に入るかなぁ」
珍しく好奇心を隠せない様子で、リビングからスーツケースを持ってきて、中を探っている。
綺麗に整頓された荷物から、彼はきちんと固定された大がかりな箱を開けた。
その中にはさらに美しく包装された箱が入っていて、あなたはびっくりする。
「えっなにそれ! もしかして私への…プレゼント?」
「そうだよ。ルーマニアにいたとき、週末に買ったんだ。はい、どうぞ」
可愛らしく渡してきて、ベッドに座るあなたの隣に詰めてきた。
あなたは彼に見つめられながらドキドキと開封する。
現地の老舗ブランドの品物らしく、花の形に象られた縦長の小瓶だ。
クリーム色のガラスにうっすらオレンジの液体が入っていて、その造形美にみとれてしまう。
「わあ、香水だ…! 本当にこんな綺麗なものもらっていいの? ありがとうヴィクトル!」
「いえいえ。君にぴったりだと思って」
喜びを浮かべる彼の言うように、鼻を近づけた途端、幻想的なイメージが広がり、まるで麗しい女神になったような高潔な香りに包まれる。
「すっごく良い香り……ずっとこうしていられるよ……これ素晴らしいねえ……」
少しだけ首元につけてみて、うっとりと彼と一緒に甘美な世界を楽しんだ。
彼もあなたが前にプレゼントした香りを大事に使ってくれていると言っていた。
こうしてそれ以上に素晴らしい贈り物をしてもらうと、使うのがもったいなくて幸福なジレンマだ。
「本当にありがとうね、ずっと大事にするね。もう宝物がいっぱいだよ」
あなたが彼の頬にちゅっと愛情のこもったキスをすると、彼の顔つきはもっと和らいだ。
「ふふ。よかった。でもまだまだ増えると思うけどね」
「もう。私も増やすもん」
競い合うように冗談を言い、二人は笑顔に包まれた。
ヴィクトルが無事に帰ってきてくれて、あなたは本当に心から満たされている。
はたから見たらちょっとした期間かもしれないけれど、彼の大切さを改めて感じるには、十分すぎるほどの時間だ。
だからこうしてまた一緒になれたことが、あなたは幸せでたまらなかった。
キッチンカウンターの紙袋から、冷蔵庫へ手早く品物を詰めていく。
「……よし、彼の好きなものも買ったし、これで準備万端だ!」
満面の笑みを浮かべ、気づけばもう夕方だと知り、出かける支度へ取りかかった。
今日は二週間以上に渡る海外出張からヴィクトルが帰国する日だ。
だからこうして買い物や掃除などを行い、彼がまたすぐ生活できるようにしていた。
海沿いの国際空港には一時間ほどで到着した。そこからターミナルへ向かう。
夜でもにぎわう空間には、バスを待つ人や行き交う人々があふれていた。
「ああ、もうすぐだ。出てくるかな……」
あなたはニットカーディガンにブーツ姿で、両手をぎゅっと握りしめ、ゲートを見つめていた。
こんなふうに一人で彼の帰りを待つのは初めてだった。
まだ婚約の身なのに、確かに繋がっていると感じて、胸の奥が落ち着かない。
「……名無しちゃん!」
「あっ……ヴィクトル!」
ぞろぞろと現れる人の中で、いち早くヴィクトルの姿を見つけた。
背の高い彼はロングコートを羽織り、はじけるような笑顔でこちらへ向かってくる。
あなたも照れながら手を振っていると、駆け寄ってきた彼に思いきり熱いハグをされた。体が浮き上がるほどだ。
「……ああ! ただいま、会いたかったよ!」
「うんっ、私もだよ!」
彼はそばにスーツケースを置いたまま、あなたの頬に何度もキスをしてくる。
久しぶりに知っている匂いに包まれ、ふらふらした。
するとヴィクトルは優しく見つめ、自然とあなたの唇に口づけをした。
彼が作り出すムードに眩暈が止まらず、あなたはただ吐息をこぼす。
「はあ……っ……び、びっくりした……」
「ふふ、ごめんね。ああ、来てくれてありがとう。帰ってきて一番に君に会えるなんて、これ以上の幸せはないよ」
にこりと告げられて、赤らんだ顔がほころぶ。
彼の抱擁は周囲の視線さえ気にしていないようで、あなたは浮ついた気持ちのまま見上げていた。
「……んっ? ヴィクトル、またクリスさんが見てるよ!」
「んん? いいよ全然」
熱視線にとらわれたまま彼の腕に包まれていると、クリスが音もなく近づいてくる。
「お二人とも再会おめでとうございます。僕は早々に失礼させていただきますね。名無しさん、またお会いしましょう」
「あっ、はい! クリスさんもお疲れ様です、こんな状態ですみません!」
「何をおっしゃいます、この人あなたがいなくて大変でしたよ。どうぞお二人の時間をお楽しみくださいね。――では部長。お先に失礼します」
「ああお疲れ。また明日な」
部下に手をひらひらさせたあと、ヴィクトルの憧憬の眼差しはあなたに向かう。
「嬉しくないの名無しちゃん」
「嬉しいよ……ものすごく…っ」
「よかった。じゃあ早く行こう」
ようやくあなたの体を離した彼は、すぐさま手をつなぎ、自分の荷物を持ってその場から歩き出した。
駐車場に停めた車に荷物を積み、運転席と助手席に座ったとたん、また二人の愛が燃え上がる。
「ん、んう」
彼の情動は想像以上だった。
いったい今まで、どれだけ耐えがたかったのだろう。
「ヴィクトル……運転ができない……」
「もうちょっとだけ……」
本当は自分だってこのままずっとこうしていたい。
でも家に帰れば、もっと彼の腕に飛び込める。そう考えて我慢した。
ようやくエンジンをかけて走り出す。
運転中も、横からの優しい視線を意識する。
集中しないとだめなのだが、彼はいつもそうさせてくれない。
疲れもあるのか、色気の滲む切れ長の目元の行方が、気になって仕方なかった。
「はあ。俺は出張のたびにこうなるな」
「ええっ、次は慣れるでしょう。ふふ」
「慣れないと思う。すごく寂しくなったよ」
そうぽつりと言われて、いとおしい気持ちが一気に湧いてきた。
彼の言葉はすべて自分にも共通している。
運転中なのに抱きしめたくなって、もう少しだけ我慢した。
彼のがらんとしたマンションに帰ってからは、あなたのほうが勢いを増してしまった。
二人とも先にシャワーなんてことは考えられず、玄関からキスが始まり、いつの間にか寝室へなだれこむ。
せき止めていた愛があふれだすように、二人はそこで体を重ねた。
「んっ、ヴィクトル、はあ、もっと愛して」
「ああ、名無しちゃん、君だけだよ、君しかいらない」
あなたは裸で彼の上になり、大胆にもたわむ胸と同じく腰を揺らす。
額まで汗ばみ、彼のがっちりした手に支えられ、安心してゆだねていた。
「あ、あぁっ、もういく、イキたいよ、イかせて…っ!」
ずっと欲しかった彼のものを受け入れ、うわごとのように乞う。
ヴィクトルは腰を深く突き上げて何度もあなたを導いた。
ぎゅっと手を握り、指を絡ませ、二人の視線ももう離れずにつながっている。
「……んん……好きだよヴィクトル……どこにも行っちゃやだ……」
彼の上で果てたあなたは、広く大好きな胸板に倒れこみ、甘えた声で願う。
すると長い髪が優しく梳かれて、頭をそっと包み込むように抱きしめられた。
「どこにも行かないよ。ずっと名無しちゃんのそばにいるからね」
彼の指先が肌をすべるたびに、体に息吹が芽生えるようだった。
愛がじわりと全身をかけめぐり、あなたはようやく再びきちんと、呼吸ができる気がしていた――。
愛し合ってからしばらく経った後も二人は離れがたく、ベッドの上で腕を絡ませていた。
寝そべる彼の肩に頬がつく距離で、あなたは瞳を大きくしている。
「ねえねえ、出張どうだった? 話は聞いてたけど、楽しかった?」
「ははっ。あんまり楽しくはないね、仕事だから。でもなんというか、今回は雰囲気が違ったよ」
彼は顔を向けてきて、まだあなたに触れ足りないように頬を撫で、見つめてくる。
「そうなの?」
「うん。自分のね」
含み笑いをするヴィクトルが気になったが、あなたは首を傾げるばかりだ。
「ああ……やっと家に帰ってきた。嬉しいな。一人でホテルにいるの、本当につまらないよ」
「そうだよね、わかる。でもビデオで見せてくれた部屋、すっごい豪華だったね!」
すべてに感動する年頃のあなたがはしゃぐと、彼は微笑ましそうにその様子を眺めていた。
「ふふ、可愛いな。君と一緒なら楽しいんだけどなぁ。…ああそうだ、でも俺達のハネムーンはもっと豪華になると思うよ」
思わせぶりにウインクされて、あなたは急に現実に引き戻され頬をぽっと染めた。
――ハネムーン。彼の口からそんな言葉が出るとは。
「は、はね、ハネムーンかぁ。……ほんとに私達も行くの?」
「当たり前でしょう。えっ、行かないの?」
彼に顔をのぞきこまれて、ぶんぶんと首を振る。
結婚するからには、そんな夢のような体験も普通なのかもしれないが。
彼と一緒にどこか旅をするなんて、あまりに幸せなことすぎて、まだ遠いことのように思えた。
「行きたいよ……初めての二人旅。へへ」
「よし! じゃあ行くぞ名無しちゃん!」
急に元気の出た四十歳の男は、思い出したようにベッドから抜け出した。
あなたは何事かと、ガウンをさらっと羽織るヴィクトルを見やる。
「いや君にね、お土産買ってきたんだ。気に入るかなぁ」
珍しく好奇心を隠せない様子で、リビングからスーツケースを持ってきて、中を探っている。
綺麗に整頓された荷物から、彼はきちんと固定された大がかりな箱を開けた。
その中にはさらに美しく包装された箱が入っていて、あなたはびっくりする。
「えっなにそれ! もしかして私への…プレゼント?」
「そうだよ。ルーマニアにいたとき、週末に買ったんだ。はい、どうぞ」
可愛らしく渡してきて、ベッドに座るあなたの隣に詰めてきた。
あなたは彼に見つめられながらドキドキと開封する。
現地の老舗ブランドの品物らしく、花の形に象られた縦長の小瓶だ。
クリーム色のガラスにうっすらオレンジの液体が入っていて、その造形美にみとれてしまう。
「わあ、香水だ…! 本当にこんな綺麗なものもらっていいの? ありがとうヴィクトル!」
「いえいえ。君にぴったりだと思って」
喜びを浮かべる彼の言うように、鼻を近づけた途端、幻想的なイメージが広がり、まるで麗しい女神になったような高潔な香りに包まれる。
「すっごく良い香り……ずっとこうしていられるよ……これ素晴らしいねえ……」
少しだけ首元につけてみて、うっとりと彼と一緒に甘美な世界を楽しんだ。
彼もあなたが前にプレゼントした香りを大事に使ってくれていると言っていた。
こうしてそれ以上に素晴らしい贈り物をしてもらうと、使うのがもったいなくて幸福なジレンマだ。
「本当にありがとうね、ずっと大事にするね。もう宝物がいっぱいだよ」
あなたが彼の頬にちゅっと愛情のこもったキスをすると、彼の顔つきはもっと和らいだ。
「ふふ。よかった。でもまだまだ増えると思うけどね」
「もう。私も増やすもん」
競い合うように冗談を言い、二人は笑顔に包まれた。
ヴィクトルが無事に帰ってきてくれて、あなたは本当に心から満たされている。
はたから見たらちょっとした期間かもしれないけれど、彼の大切さを改めて感じるには、十分すぎるほどの時間だ。
だからこうしてまた一緒になれたことが、あなたは幸せでたまらなかった。
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