美オヤジを誘って囲われて救われる話
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気持ちの整理をするまで時間がかかったが、お手洗いから出ると、ヴィクトルがホール外の廊下で待っていた。
壁に寄りかかるスーツ姿の彼が、あなたを見つけると微笑みを浮かべて向かってくる。
それを見た途端、あなたは表情が崩れそうになるのをこらえ、笑顔を作った。
「ごめんね、待たせちゃって」
「大丈夫だよ。名無しちゃん、そろそろ帰ろうか。疲れたでしょう? 初めての場でいろんな人間に会わせちゃって」
「そんなことないよ。すごく楽しかったし、来てよかったな。ヴィクトルはもういいの? 楽しんだ?」
「もちろん。君もそう言ってくれてよかった。でも早く二人きりになりたいな」
正面に立った彼の柔らかな笑みに見下ろされて、あなたは口をぎゅっとつぐむ。
ここで感情があふれたら今日の良い日が台無しになる。
そう考えたのに、あなたは彼に思いきり抱きついた。
「おおっと⋯!」
「じゃあ帰ろっか。タクシーだよね」
「うん。ちゃんと送ってくね」
彼もまさか会社の廊下で抱きつかれると思ってなかったのだろう。
一瞬驚きながらも、すぐに胸元に抱き込み、頭を愛情深い手つきで撫でてくれた。
周りには人もいない。だからあなたは、少しの間だけ彼の温もりに甘えた。
タクシーの中でも、彼の手にしっかり自分の一回り小さい手を繋いでいる。
彼のスーツの肩にしなだれかかるなんて真似はしないけれど、ずっと頭の中は沈んだまま落ち着かない。
あなたはあまり喋らなかった。
代わりに思考を占めたのは、ミーガンに投げかけられた言葉だ。
自分が優しくされたのは、ヴィクトルが皆に大事に思われているから。そんなことは百も承知であり、また彼のことが誇らしく、嬉しいことでもある。
彼女のきつい台詞の数々に、もっと上手く言い返せなかったのかと、自己嫌悪と後悔が渦巻き出す。
「名無しちゃん、眠い?」
「ううん、全然。すごい元気だよ。⋯⋯あのさ、ヴィクトル」
もうすぐ自宅に着くというところで、あなたは仄暗い気持ちとすがりつくような思いで、隣の彼に瞳を向けた。
「今日、ヴィクトルの家に泊まってもいい? まだ一緒にいたいな」
そう告げると、彼は切れ長の瞳を見開く。
だがすぐに、握っていたあなたの手を自身の膝の上に招いて、しっかり繋ぎ直した。
「もちろんいいよ。嬉しいな、一緒にいてくれるの? 俺も君と過ごしたいよ、いつでも」
彼はあなたの頬に手を伸ばし、愛おしそうに触れる。
「それにね、もう俺の家じゃなくて二人の家だからね。これは決まったことなんだから」
彼の満たされた笑みが、心に優しく浸透していく。
あなたはまた安心感を得て、頷いて細めた瞳に安らぎを広げた。
こうしてこの夜は、同じ場所に一緒に帰ることになった。
玄関先で、ヴィクトルは焦っていた。完全に二人きりになった途端、あなたの唇に自身のを重ね、コートの上から腰を引き寄せて口づけをした。
「ん、んぅ」
あなたの吐息がもれ、彼がこぼすまいと形良い口元で塞ぎ、ぐっと抱きかかえる。
コートが脱げ落ち、赤いドレスが露わになったあなたは、彼のたくましい腕に軽々と抱き上げられ、部屋に連れられた。
とっさに彼の顔を覆うように掴まり、後ろを確認する。
「ふふっ。このまま行くの? 見えないでしょう」
「大丈夫、寝室までの道は忘れないよ」
男らしい宣言に思わずはにかむが、ベッドに到着したら双方にもう余裕はなかった。
覆いかぶさるヴィクトルを受け止め、赤らんで恍惚とした顔つきでキスを交わす。
肉感的にはだけた彼の背中に腕を回し、あなたの白肌も甘く暴かれていった。
「んっ⋯あぁ⋯っ」
首筋を指先で確かめるようになぞられて彼の唇が吸いつく。動く緩やかな黒髪がくすぐったく愛しい。
唇から伝わる体温が、あなたの身も心もとかしていく。
「もう欲しいよ、抱いて」
我慢できずに彼の腕に触れて言うと、ヴィクトルも浅く呼吸をして服を脱ぎ去った。
二人の裸が重ね合わさる。あなたの乳房に彼の胸板が密着し、ぴったりと抱き合ったまま間近で見つめ合った。
「んん、好き、好きだよ、ヴィクトル」
「俺もだよ、名無しちゃん、名無しちゃんだけだ」
そう伝えてくれるたびに、あなたは泣きそうになってきて、彼の肩口に顔を隠した。
これ以上求めるものなんてない。
ヴィクトルの愛はいつもまっすぐ向かってくる。全身の奥深くまで届いてあなたの心を照らす。
「もういく、いっちゃうよ、もっと抱いて」
「ああ⋯⋯一緒にいこうね、俺達はずっと一緒だよ」
熱のこもる彼の腕に包まれ、隙間なく重なった二人は視線を交じらせ口づけをした。
果てたあとも繋がりを解くことはなく、指同士を絡めたヴィクトルはあなたを後ろから抱き込んでいる。
「名無しちゃん⋯⋯愛してるよ」
あなたの好きな体勢で安心を与えてくれる彼は、耳元で囁いて首筋にキスを落としていった。
「うん、嬉しい⋯⋯私も愛してるよ、ヴィクトルだけ」
顔をついと振り向かせて、二人とも引き寄せられるように丁寧に口づけをかわす。
高ぶる気持ちから始まった交わりも、今は温かく広がる愛で自分達を包み込んでいた。
あなたは視線を正面に戻し、彼の胸にぎゅっと背をうずめる。
「ねえヴィクトル。違うところで出会ってたら、私のこと好きになった?」
そう尋ねると、ヴィクトルは目を見張らせた。瞬間的に瞳を揺らし、上体をあなたのほうへと傾ける。
するとあなたの不安そうな眼差しは、彼の真剣でまっすぐな黒い瞳に捕えられた。
「ああ。君のこと好きになったよ。当然だ」
彼ははっきりと答えた。見上げる頬を大きな手のひらで包み込んで。
あなたの目元が揺れて潤み出す。
「⋯⋯そっか。嬉しいな」
短く答えて、あふれそうな気持ちを心で大切に感じ取った。
「私も絶対好きになってたよ。ヴィクトルのこと」
自分もそう伝えると、喜びに心が震えるのと同時に、なぜだか安らいでくる。
あなたの中では、この二人の言葉は誓いの意味をもつほど、静かに輝いていた。
ヴィクトルは何かを感じ取ったかのように切なげな眼差しで、あなたの背中を離さぬよう抱きしめていた。
壁に寄りかかるスーツ姿の彼が、あなたを見つけると微笑みを浮かべて向かってくる。
それを見た途端、あなたは表情が崩れそうになるのをこらえ、笑顔を作った。
「ごめんね、待たせちゃって」
「大丈夫だよ。名無しちゃん、そろそろ帰ろうか。疲れたでしょう? 初めての場でいろんな人間に会わせちゃって」
「そんなことないよ。すごく楽しかったし、来てよかったな。ヴィクトルはもういいの? 楽しんだ?」
「もちろん。君もそう言ってくれてよかった。でも早く二人きりになりたいな」
正面に立った彼の柔らかな笑みに見下ろされて、あなたは口をぎゅっとつぐむ。
ここで感情があふれたら今日の良い日が台無しになる。
そう考えたのに、あなたは彼に思いきり抱きついた。
「おおっと⋯!」
「じゃあ帰ろっか。タクシーだよね」
「うん。ちゃんと送ってくね」
彼もまさか会社の廊下で抱きつかれると思ってなかったのだろう。
一瞬驚きながらも、すぐに胸元に抱き込み、頭を愛情深い手つきで撫でてくれた。
周りには人もいない。だからあなたは、少しの間だけ彼の温もりに甘えた。
タクシーの中でも、彼の手にしっかり自分の一回り小さい手を繋いでいる。
彼のスーツの肩にしなだれかかるなんて真似はしないけれど、ずっと頭の中は沈んだまま落ち着かない。
あなたはあまり喋らなかった。
代わりに思考を占めたのは、ミーガンに投げかけられた言葉だ。
自分が優しくされたのは、ヴィクトルが皆に大事に思われているから。そんなことは百も承知であり、また彼のことが誇らしく、嬉しいことでもある。
彼女のきつい台詞の数々に、もっと上手く言い返せなかったのかと、自己嫌悪と後悔が渦巻き出す。
「名無しちゃん、眠い?」
「ううん、全然。すごい元気だよ。⋯⋯あのさ、ヴィクトル」
もうすぐ自宅に着くというところで、あなたは仄暗い気持ちとすがりつくような思いで、隣の彼に瞳を向けた。
「今日、ヴィクトルの家に泊まってもいい? まだ一緒にいたいな」
そう告げると、彼は切れ長の瞳を見開く。
だがすぐに、握っていたあなたの手を自身の膝の上に招いて、しっかり繋ぎ直した。
「もちろんいいよ。嬉しいな、一緒にいてくれるの? 俺も君と過ごしたいよ、いつでも」
彼はあなたの頬に手を伸ばし、愛おしそうに触れる。
「それにね、もう俺の家じゃなくて二人の家だからね。これは決まったことなんだから」
彼の満たされた笑みが、心に優しく浸透していく。
あなたはまた安心感を得て、頷いて細めた瞳に安らぎを広げた。
こうしてこの夜は、同じ場所に一緒に帰ることになった。
玄関先で、ヴィクトルは焦っていた。完全に二人きりになった途端、あなたの唇に自身のを重ね、コートの上から腰を引き寄せて口づけをした。
「ん、んぅ」
あなたの吐息がもれ、彼がこぼすまいと形良い口元で塞ぎ、ぐっと抱きかかえる。
コートが脱げ落ち、赤いドレスが露わになったあなたは、彼のたくましい腕に軽々と抱き上げられ、部屋に連れられた。
とっさに彼の顔を覆うように掴まり、後ろを確認する。
「ふふっ。このまま行くの? 見えないでしょう」
「大丈夫、寝室までの道は忘れないよ」
男らしい宣言に思わずはにかむが、ベッドに到着したら双方にもう余裕はなかった。
覆いかぶさるヴィクトルを受け止め、赤らんで恍惚とした顔つきでキスを交わす。
肉感的にはだけた彼の背中に腕を回し、あなたの白肌も甘く暴かれていった。
「んっ⋯あぁ⋯っ」
首筋を指先で確かめるようになぞられて彼の唇が吸いつく。動く緩やかな黒髪がくすぐったく愛しい。
唇から伝わる体温が、あなたの身も心もとかしていく。
「もう欲しいよ、抱いて」
我慢できずに彼の腕に触れて言うと、ヴィクトルも浅く呼吸をして服を脱ぎ去った。
二人の裸が重ね合わさる。あなたの乳房に彼の胸板が密着し、ぴったりと抱き合ったまま間近で見つめ合った。
「んん、好き、好きだよ、ヴィクトル」
「俺もだよ、名無しちゃん、名無しちゃんだけだ」
そう伝えてくれるたびに、あなたは泣きそうになってきて、彼の肩口に顔を隠した。
これ以上求めるものなんてない。
ヴィクトルの愛はいつもまっすぐ向かってくる。全身の奥深くまで届いてあなたの心を照らす。
「もういく、いっちゃうよ、もっと抱いて」
「ああ⋯⋯一緒にいこうね、俺達はずっと一緒だよ」
熱のこもる彼の腕に包まれ、隙間なく重なった二人は視線を交じらせ口づけをした。
果てたあとも繋がりを解くことはなく、指同士を絡めたヴィクトルはあなたを後ろから抱き込んでいる。
「名無しちゃん⋯⋯愛してるよ」
あなたの好きな体勢で安心を与えてくれる彼は、耳元で囁いて首筋にキスを落としていった。
「うん、嬉しい⋯⋯私も愛してるよ、ヴィクトルだけ」
顔をついと振り向かせて、二人とも引き寄せられるように丁寧に口づけをかわす。
高ぶる気持ちから始まった交わりも、今は温かく広がる愛で自分達を包み込んでいた。
あなたは視線を正面に戻し、彼の胸にぎゅっと背をうずめる。
「ねえヴィクトル。違うところで出会ってたら、私のこと好きになった?」
そう尋ねると、ヴィクトルは目を見張らせた。瞬間的に瞳を揺らし、上体をあなたのほうへと傾ける。
するとあなたの不安そうな眼差しは、彼の真剣でまっすぐな黒い瞳に捕えられた。
「ああ。君のこと好きになったよ。当然だ」
彼ははっきりと答えた。見上げる頬を大きな手のひらで包み込んで。
あなたの目元が揺れて潤み出す。
「⋯⋯そっか。嬉しいな」
短く答えて、あふれそうな気持ちを心で大切に感じ取った。
「私も絶対好きになってたよ。ヴィクトルのこと」
自分もそう伝えると、喜びに心が震えるのと同時に、なぜだか安らいでくる。
あなたの中では、この二人の言葉は誓いの意味をもつほど、静かに輝いていた。
ヴィクトルは何かを感じ取ったかのように切なげな眼差しで、あなたの背中を離さぬよう抱きしめていた。
