パズル
名前変換
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「チェックメイト。……あ、遅かったか?」
「さっきの手でチェックだったろ?気付け」
だったらさっき言ってくれれば良かったじゃあないかと思いながら、アバッキオの黒く塗られた爪先が白いポーンを摘むのを眺める。
コツンと弾かれた黒いビショップが頭を軸にしてぐるりと回った。
「チェック。考え事か?」
オレはあからさまにやる気が無さすぎただろうか。
「あぁ、前に住んでいた所に。 忘れ物をな」
誕生日のキスの後、オレは##NAME1##に一度も会うことなく越してきてしまった。
連絡先を交換する事もなく、チェーナの約束も果たされずに。
優劣逆転、まさに打つ手無しとなったボードの上をしかめ面でしばし眺める。
「降参か?」
「……もう少し待ってくれよ」
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