パズル
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「間違いねェ」
まだ体温の残る男の腕を持ち上げ、ボコボコと残る針痕を確認する。
「楽で良かったじゃあないか」
手を下す事無く勝手に死んだヤク中の男を見下ろし、イルーゾォがフンと鼻を鳴らした。
確かに、楽は楽なんだが。
「このテのは後で泥の中の砂粒さらうような調査が待ってンだぜ?面倒臭ェ」
「……俺はそっちの方が気が楽だ」
布越しに拾い上げた注射器を眺めるイルーゾォの言いたい事が解った。
「なぁ、プロシュート。お前はコレやったことあるか?」
イルーゾォが腕にブスリとやる仕草をしてみせる。
「何だ、突然」
後の始末が手に負えないなんて、ヤク自体もヤク中で死んだコイツも腐ってるなーと思って、などと至極真っ当な事を言いやがる。
時おり夢見がちに聞こえるイルーゾォのセリフに、お前本当は何か打ってねぇか?と聞いてみたくなった。
「狂ってるのはこの世界だろ」
「はは、そうだな。珍しく意見が合いそうだ」
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