「「「カルボナーラ」」」
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ソファに仰向けで寝そべり雑誌を読んでいたギアッチョがちらり、とキッチンの方を見た。
膝を折り、引き出しに向かって王様の秘密を打ち明ける床屋のような顔で呪文を吐くナナシが黒い何かに押しつぶされそうになっている。
雑誌を持つ手の片方を、そっとキッチンの方へとかざした。
ト、ト、ト、ト
小さな小さな音に彼女が顔を上げる。
棚やコンロに置かれた大鍋や壁に掛かった小鍋にいたるまで、全てに氷の刃が突き刺さる。
それは目の前で、一瞬にして消え去った。
涙を溜めた瞳をギアッチョの方に向けると、眼鏡ごしの彼の目と一瞬だけ視線がぶつかる。
が、すぐに雑誌がバサリと顔にかかりその表情を覆い隠してしまった。
to be …… →