「「「カルボナーラ」」」
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正直、ナナシはこの場から逃げ出そうと本気で考えた。
『試されている』
自分が作ったものならどんな料理も文句ひとつ言わず平らげる男どもが、ナイフや銃を持ち出すほどのトラブルの引き金(文字通り)になったメニュー、カルボナーラ。
メローネとイルーゾォはさっぱり派。玉子は少なくミルクを使い、パルミジャーノは少なめ、もしくはリコッタチーズで作ったものが好き。
ギアッチョとプロシュートとペッシは玉子オンリーでパルミジャーノたっぷり。ただしプロシュートは黒胡椒多めでペッシは抜き。
ソルベとジェラートに至っては、卵はおろかチーズやミルクすら使えない。
順番に作っていたら、かなりの時間がかかる。
一度にパスタを茹でれば最後のほうは延びてしまい、とても食べられたモンじゃあない。
そうだ。
逃げよう。
買い物に。
そのまま帰ってこなければいい。
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