ハロウィン
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ガラスのなくなった窓枠から冷たい空気と朝の光が部屋に差し込んでいた。
「何やってんだよ、二人とも!」
去年、生卵と小麦粉とドロドロに溶けた高温のバターをブッかけられた経験から、ペッシは部屋にビーチボーイを張り巡らしていた。
二人が来ることが解っていたのか、ペッシはフランケンシュタインに扮している。
「ちっ!つまらねぇな」
「折角窓から入ったのにね」
さっきまで針が突き刺さっていた腹や太もものあたりを掻きながら二人はブーイング。
「あんたらいつから詰まる詰まらないで人の命を付け狙うようになったんで?」
「あーヤダヤダ。ペッシが大人になっちゃったよ」
盛大なため息をつきながらナナシ女が言った。
―――背中のデリンジャーを握りなおしながら。
「お、おい、やめろよ!!これでいいんだろ!?」
妙な気配にペッシがじりじりと距離をとりながら、何かを放ってよこした。
オレンジ色の包装紙に黒いリボン、ハロウィンの包装をされたパンプキンクッキー。
「ありがとー!じゃあね!」
二人はそれぞれキャンディとヌガーをペッシに渡して部屋を後にした。
「次は?」
「ヤバそうなのは早めに片づけておくぜ」
「こんな朝早くから『アレ』か……」
次なる犠牲者を求めて、二人は窓の割れたフランケンの部屋を後にした。
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