ハロウィン
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今日はハロウィン。
ここ数ヶ月、二人は他のメンバーの行動をつぶさに観察してパターンを割り出し、今日のための綿密な計画をたてていた。
ナナシは最終確認のため前日からホルマジオの部屋を訪れている。
まだ早朝だというのに計画実行のための準備をし、隣の部屋で着替えていたホルマジオに声をかけた。
「さってと……準備はいい?」
裾が後ろにいくにつれて長くなっている真っ黒なワンピースとガーターでとめた蜘蛛の巣柄のタイツ。バサバサの頭につばの広い尖り帽子。
整った顔には真っ黒なアイシャドウと真っ黒な口紅が施されていた。
「おーよ!!」
姿を表したホルマジオは血(本物)の跳ねたボーダーのシャツにピッタリした黒いレザーパンツ。黒い帽子を被り、長い鉄の爪がついた皮の手袋をつけていた。
イギリスを震撼させた恐怖の通り魔、ジャックザリパーである。
「似合うね」
「お前もな」
ニヤリ、と笑いあう視線が交錯した瞬間
ヒュウ、と何かが空を切る。
「「デッド・オア・トリート」」
ナナシの首があった位置にはホルマジオの鉄の爪。
その爪を弾くように蹴り上げられた足の下には、ホルマジオの頭を狙うデリンジャー。
「ほらよ」
ポトリ。
ホルマジオの握り込まれた手からヌガーの包みが二つ落ちた。
「どうぞ」
その手で、目の前のブーツの紐に刺さった棒つきキャンディを抜き取る。
「ちょっと強烈すぎやしないか、ハニー・バニー?」
「あぁら、パンプキンこそ」
くだらない冗談を言い合い、二人は部屋を後にする。
「何人生き残れるかな?」
「さぁ、まずはザコから行くか」
この計画はすでに悪ノリのレベルを越えていた。
最初の犠牲者は……
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