なんでもない3日間の出来事
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僅かな物音だけが、数度聞こえた。
やはり、中で鎖を切っているのか。
ーーーそれとも、手首と足首のほうを?
手足の無いリゾット。
可愛そうな白いけだもの。
哀れな生き物の生命を摘み取る、恐ろしく背徳的で甘美な瞬間を思い描けば、口腔に広がるコーヒーの香りさえ、生々しい血の臭いに変化していくようだ。
うっとりとコーヒーを傾けるティッツァーノと、神経質に扉の向こうの気配を伺うスクアーロ。
プラスチック製のデジタル時計が指す残り時間があと五秒になった所で、先にスクアーロが先に立ち上がった。
「時間だ。入るぜ」
先のメローネがしたように、スクアーロは返事を待たずドアノブを引いた。
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