なんでもない3日間の出来事
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軽い音をたてて弾かれたコインが、裏面でイルーゾォとプロシュートのチームを作った。
ホルマジオとナナシを見送ることもなく、リゾットが表情の読めない瞳をこちら側に向ける。
「お前達には『いつも通り』だ」
イルーゾォの透明な鳶色の目が、つっと黒い睫で細められた。
「誰を殺せばいい?」
ステンレス球のような目に冷ややかな光を滑らせ、今さら綺麗事も何もない乾いた態度でプロシュートが先を促す。
単刀直入すぎる端的な物言いには口を挟まず、リゾットもいつも通り事務的な説明に取りかかる。
「手段は任せる。乗員もろとも、小型車ひとつスクラップにしてこい」
「「了解」」
テーブルに出しっぱなしでタバコの灰が散ったコルトを取り上げ、イルーゾォは尻のポケットに無理矢理仕舞い込む。
取り上げたタバコの紙箱が空だったので、プロシュートは道中タバコ屋に寄ることをイルーゾォに打診した。
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