egg
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ホルマジオの手に取られた、羽根の折れた天使。
一度折れた羽根を接着剤でつけてあるのを承知で、かなり値切った写真立て。
再び壊れたそれを見て、ナナシは先ほどの犯人像を洗い直すのを止めた。
『折れていた羽根を元通りにくっつけて、また折れた……?』
最初から死んでいた恋人は、何らかの力で生き返らされたゾンビー、あるいは幽霊。そしてこれまでの出来事はマボロシ。
こういう線はどうだろう。
いくらなんでも馬鹿馬鹿しすぎるか。
口をつぐんだまま、また思案に耽る。
さまざまな案を浮かべては、電話番号を記した紙切れに追加のメモをした。
要点だけを抜き出した覚え書きのメモが三枚目に突入したのは、応募期日の早朝。
エスプレッソメイカーのスイッチを入れたところで、ケータイがギアッチョからの着信を告げた。
『ちょっと面倒なことになったから手伝ってくんねぇか?』
何か言いたげな様子でこちらを伺っていたホルマジオに「一緒に来る?」と告げると、微妙な笑顔でジャケットを取った。
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