チョコレヰト
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厚みのあるミルクチョコレヰトのコインにひとつまみ降った、荒削りのブラックペパー。
薫り高い紅茶のタフィー。
ホロホロにほどけるバタークリームの色のバニラクッキー。
香ばしくローストした
危機は、水曜の午前中に訪れた。
この時間には居ないと思っていたイルーゾォが、鏡の奥から出てきた。
眠っていたらしいのが、結われたまま、解けかけて絡まっている髪の様子でわかった。
キルシュをだっぷり染みこませたビスケットを心臓にした、ミルクチョコレヰト。
ビターに白チョコレヰトで
スパイシーな甘草飴が砕いて入れられていたのはチョコレヰトが先に溶け落ちて、飴の欠片たちが舌の上でシャララと音をたてて踊った。
木曜の午後には、煙草を買いに行かせたペッシが予想より早く帰還した。
ドアの開く音を敏感に察知し、恐ろしい早さで『日常的な』状態へ態度を戻す。
近づけあった顔の前で、犬が匂いを嗅ぎあうようなキスに終わる。
身震いするほどの酸味を爆発させた
ダイヤモンドカットの
ガムほど粘つく粒入りピーナッツバター。
ルシアンティーのママレードを思わせるオレンジの皮が、苦い。
ひとつも同じ味はなかったし、一度だって同じキスはなかった。
様々な中身を隠したチョコレヰトは、
丸い泡雪のムースにココアをまとったトリュフボール。
どこまでもスイートなミルクチョコレヰト。
大粒の栗の甘煮がまるまる一粒詰められていたのは、口に入りきらずにチョコレヰトくずが割れた。
プロシュートに与えられる甘いご褒美を、ナナシは時には体に触れられながら、従順な猟犬のずるがしこさで盗み取っていった。
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