ドミノ ージエンドオブエデンー
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唯一の女性メンバーが抜け、ホルマジオ達『9人』で構成されるチームは組織の中でも暗殺を主としていた。
デキてるんじゃあねーか?と思われるほど仲のよいソルベとジェラートが共に暮らす部屋になど、普段なら用もなければ近付きたくもなかった。
もし2人が本当にデキているのだとすれば、どちらかのジェラシーが自分に向かないとも限らない。
石灰の詰まった麻袋に人間を詰め込んで海に投げ入れるだとか、ドライヤーひとつで脳細胞を破壊するようなやり方を好む、そんなパラフィリア(異常性癖所持者)とは関わり合いにならない方が身のためだと思っていた。
しかし、ナナシが居なくなってから沈黙を守り続けている2人には聞かねばならないことがあった。
冷えた街をウロウロと歩き回り、その間に纏まるかと思われた考えは少しも整理できないまま、ホルマジオは2人の部屋の前に立っていた。
───ビ、ビィイイィイ。
部屋に喧しく響いた音の他は、全てが沈黙したままだった。
「…オイ、居るんだろ?」
ホルマジオは苛々と、中に問いかけるでもなく呟く。
千切ってやってもいいと思って掴んだノブは手の中で易々と回転し、蝶番がドア板を奥へと滑らせた。
外と同じ温度の空気は人の生活の気配と、嗅ぎ覚えのある臭いをさせている。
マーチン、コンバース、ガッバァーナ、水色のキャンディが底にへばりついたままのレッドウイングの靴やブーツが並べられている棚の奥。
こちらに気が付いているのかいないのか、見慣れた黒髪とカーリーヘアの背中が、外套も脱がずに並んで立っていた。
「……しょおがねぇな、オメーらも来てたのか、 よ……」
床でガツガツ鳴るかかとの音だけが、冷たい空気を震わせてやけに響いた気がした。
そして何も言わないイルーゾォとギアッチョの肩の間から、ホルマジオが顔を出す。
2人が
見下ろしているのは
ジェラートの───
「おい、
冗談。……だろ」
──────ALL THEE END.