マドリガーレ
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虱の卵がビッシリ付いた、うねる赤毛。
臭い息。
銃を持っていた。
突きつけられたから、豆つぶより小さくして飲み込ませた。
腹の中で元の大きさに戻ったチャカのせいで、カエル顔の女はヤッてる間中ゲェゲェ鳴いていた。
構わずやった。
2、3発殴って、足をカエルの形に開かせて。
───それから、どうした?
───それまでは、いったい何を考えていたんだった?
食い過ぎだカナビスではっきりしない頭がそんな断片的なイメージを浮かべさせ、ホルマジオは目を覚ました。
白い光が顔に直撃して、とても寝心地が良いとは言えない。
女はもう居なくなっていて、いつ戻ったのか、リゾットがソファに座ったままで眠っている。
鼻の奥に残る青臭さから血の匂いを嗅ぎ取ろうとしたが、今のリゾットからは錆の匂いがしなかった。
ずり下ろしたままだったパンツを上げて、ファスナーを閉める。
まだ半分酔ったまま、ホルマジオはなんとなく呟いた。
「なぁ、リーダー…人はなんで死ぬんだ?アンタは、なんで殺すんだ」
眠っていると思っていたリゾットは薄目を開けた。
「善と悪、賞と罰は理性的動物にとって唯一の行動動機だ」
「薄給すぎるぜ。それに…」
「善と悪は常に流動的だな」
───だから殺す。
───そして殺される。
そう続くかと思われた言葉は下にビニールも敷かず、ホルマジオの目の前で眠りに堕ちていった。
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