…ディア "ヴォアーロ"
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「色々ありがとうございました。またご一緒してくださいね」
恥ずかしそうに苺とマスカルポーネのアイスクリームを頬張る男を思い出しながら、わざとそう言ってみる。
「なら、またお前より先にレアな本を見つけなければならないな」
爆音をたてる高級車から降り、置き忘れそうになった聖書を渡される。
怪しげだと思った人にも意外な一面があり、付き合ってみれば第一印象など存外当てにならないのだとひとつ勉強になった。
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アジトに近づくにつれ、メローネから強奪したアプリリアのエンジン音にもっと凶悪な地鳴りが重なった。
カーブを曲がり、通りの向こうに立っていたのは、ナナシ。
と、今降りたらしい…
ランボルギ──────ニ!!!
しーかーも、ディアブロ──────!?!?(※日本円で軽くウン千万)
走り去る『猛牛』のシンボルマークを、きっと何も知らないであろうナナシがにこやかに見送っていた。
「あ、ホルマジオ!今ね、サント・スピリト教会の前に出来たクレメリーアに行ってきたの!」
あまりにもチープな報告に、オレは乾いた笑いを堪えきれなかった。
20081206
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