ロジャア
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カジノの裏。
壊れたスロット台や使い古されたマットの積みあがった更衣室で、雇われディーラーの女は小声でブツブツと"独り言"を言っていた。
「どうしてノワールにしなかったんです?」
方耳には、上から指示の届くイヤホンをまだ引っかけてている。
……いや、よく見ればそれは、球を投じていた時につけていたものとは僅かに形が違った。
先ほどまで目の前にいたリゾットの声が、耳に直接ながれこむ。
『随分その"
「……私が"
ナナシは一人でクスリと笑う。
「何か誤解されてるみたいですけど、私はリーダーの下だから
『それはお前の好きにしろ』
面白くもないが、リゾットにはナナシの行動を縛るつもりも権利もない。
『……
「試したんです。あなたを」
『……』
「気を悪くされました?」
『いや、いい』
他に聞こえない応酬は、そこで終わった。
狭い階段を登りきり店を出ると、空はもう白み始めていた。
リゾットがふと気になってプロシュートに聞く。
「お前、一体いくら使った?」
「あ?一リラも使ってねぇよ。酔っ払いから最初の一枚だけくすねたんだ」
「フッ」
本末転倒もいいところだが、まぁまぁ楽しめたことに気を良くしたリゾットは一杯
もちろん一眠りして、自由の身になったナナシもつれて。
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