『アイビィ』
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振り返るとプロシュートが立っていた。
「リーダーのジャケットに引っかかってたのよ」
「あぁ、あの時か」
心当たりがあるのだろう。
受け取ったタイピンをクルクル回しながら眺め、胸ポケットにしまう。
その胸ポケットから、別の何かをスルスルと取り出した。
「忘れ物だ」
「あ、」
ビーズの連なったラリエット。
いつ無くしたのかも解らず、思いつく所は探したのだけれど結局見つからなかったのだ。
「これ、どこにあったの?」
「枕の下」
顔が熱くなっていくのが解って、受け取りながらつい余計な事を言ってしまう。
「『他の誰か』のだとは思わなかったの?」
プロシュートの何か言おうとして開きかけた口は結局何も発することはなく、なぜか歪んだ笑いで頭を撫でられた。
END