「……ぐぇ、重い」

「それはイルーゾォに言って」

無造作に引っ張り込まれた鏡の中のガラクタの上、メローネとナナシが追加のゴミのように積み重なっている。

「もぉ！アサッシーノのくせに派手過ぎるわ」

「アサッシーナなら誘拐されるなよ」

呆れ顔のイルーゾォが##NAME1##だけを引っ張り起こす。

「危険な気配じゃあないと思うと、つい、ね」

「それは女としての警戒心に問題アリだな」

冗談みたいな襟をちぎり取り、メローネがよっこらしょと身を起こす。

「さ、リーダーに報告して帰るか」

｢｢えー！｣｣

「面（ツラ）ァバレてたらウロつけないだろ！」

イルーゾォの真っ当な意見を、ナナシもメローネもしぶしぶ飲むしか無かった。






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