『3104丁目、温泉』
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「あ゙~!しっかし
また要らんところで火がついてしまったギアッチョが、口角泡を飛ばして怒りを露わにする。
どうにもならない社会の仕組みには納得の出来ない質の彼らしい。
「あれで温泉街の景観や消防設備を整えているんだ。諸外国から見れば、不自然な税金かも知れんな」
税金、といえば、今年の年末調整でどれくらい還元されるだろうか……と、リゾットは別の心配をしながら茶を啜る。
「それに
「ギャア!!」
メローネがギアッチョの胸に手を伸ばし、ピンポイントで乳首を探り当ててキュウっとつまみ上げた。
真っ赤になってコタツを飛び出したギアッチョのチョークスリーパーを受けながら、息の耐えかけたメローネが「ディ・モールト、人肌あったか~い……」とうわ言のように呟く。
プロシュートがリゾットの膝の上から『るぶぶ群馬』を取り上げてコタツの上に広げ直し、温泉マップのページから観光案内の特集ページへと項を進めた。
「お、射的が名物なのか?」
「よし行くか。射的屋全部、廃業させてやるぜ」
射的、と聞いては黙っていられないガンオタのギアッチョは、メローネを畳の上へと放り出してiPhoneを取り上げ、グーグルを開く。
当たり前だが、彼ご自慢のマルイ(モデルガン・ガスガンの有名メーカー)やマルシン(同左)のコレクションは持ち込めない。
しかしギアッチョは、ただコルクを発射するだけのライフル型射的銃の癖をいち早く見抜き、確実に賞品を撃ち落とす妙技を持っている。
去年催された近所の祭りでは、店主が苦肉の策として射的銃を次々に変えさせていたが、ギアッチョにはそんな小細工が通用しなかった。
絶対に撃ち落とせないはずの、接着剤で固定されたPS3の箱を撃ち落とし……ついに出入り禁止を喰らう。
鼻歌交じりで乗り気になったギアッチョは、さっそく伊香保の射的屋を検索し始めていた。
「オレは湯上り美人を引っ掛けて”撃ち”まくりたいなァ」
「茶が溢れる」
放り出されたメローネが立ち直り、コタツ板に手をかけて腰をグイグイ前後させるのを、リゾットが
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