『3104丁目、黒井』
名前変換
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毎月26日は風呂の日で、銭湯に来た客にはヤクルトが配られる。
いつもは「コーシー牛乳」の元竿竹屋のじーちゃんも、自販の缶ビール片手に帰る角刈りのオッサンも、今日はまず小さなヤクルトを飲み干す。
ヤクルトの束に埋もれかけている番台の客から見えない位置には、プロシュートによく似た男の写真が一枚飾られていた。
詰め襟の軍服に勲章を付け、引き締めた口元や軽く握られた白手袋の手に緊張が見られる。
番台に座った大家のばーさんは、この古く色褪せた写真を飽きもせずに眺めていた。
「あの業突張り(ごうつくばり)のバーさんにも、若ぇ頃があったんだよなぁ……。なー、『##NAME1##』」
「(にゃ)あぁ……ん」
明らかにヨコシマな考えのもとで付けた名前を呼びながら、膝の上で喉を鳴らす暖かい毛のかたまりをムニムニと撫でてやる。
膝の上の『##NAME1##』は気持ちよさそうに見上げ、ホルマジオの股間にうっとりと頬を擦り付けた。
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