『3104丁目、クイズ』
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「……店の、店員」
「簡単な理論法だろ?『窃盗は許される行為じゃあない』んだったら、イコール、女が悪いことになる」
小馬鹿にしたようにギアッチョが笑った。
イルーゾォが生え際のほうへクンと眉を上げ、 満足そうに何度か頷いた。
「ホルマジオは?」
「オレ、は……保留」
イルーゾォが演技がかった仕草で足を組み直す。
「じゃあ、続きだ。
女が捕まってる間に腹を空かした子供が死んだ。
だがこの子供が生きていたら、三十年後に異民族を大量に虐殺する独裁者になるはずだった。
……さぁ、誰が一番悪い?」
ギアッチョもペッシも平行より低い空間に視線を据え、口をつぐむ。
ホルマジオはリゾットの缶ピースを勝手に開け、取り出した一本をトントンとちゃぶ台で叩いた。
だれが一番悪い?