『日本支部、新年会』
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ジェラートが振るった八ツ別れのキャットティル(商品名:本革八丈ムチ・ハード六十センチタイプ)が、椅子の足でピシィっといい音を立てた。
「SMの鞭打ちって、意外と技術が必要ってご存知ィ?」
「こんなので力一杯ブッ叩いたら……死んじゃうものねェ」
寄り添うソルベもクスクスと笑った。
イロモノコスプレだが露出された腹は引き締まり、とてもセクシーに見える。
「きっ……貴様らァア!!何をするっ!?ひ、スクさん、ティツさんこらしめてやりなさい!
………あああアレ?ティッツァーノ?スクアーロ?お前たちドコ行っちゃったの?ぅやめろ!俺のそばに近寄るなァアァアァア――!!」
ホホホと笑う三人のコスプレ男ががっちりとディアボロを拘束し、VIPルームの重い扉を開ける。
それがバタンと音を立てて閉まってしまえば、
……あとは、店内に静かなBGMが心地よく流れているだけだった。
「今ペッシを呼んだから
ナナシを担いで帰らせてくれ。俺はホルマジオを担がなきゃならなそうだ」
プロシュートがソファにホルマジオと
ナナシを寝かし、西陣織と小千谷縮を畳みはじめる。
「俺はイルーゾォを救出にいくか」
ドッグスノーズの入っていたグラスからひとつ氷を口に入れ、リゾットはさっきからずっと使用中でガタガタとうるさいトイレへと向かった。
『あぅ、気持ち『いいッ!』もっと、そこ、『イイ』っ!!』
トイレなら鏡があるだろうと安心していたが、イルーゾォは逃げ遅れてトーキングヘッドの犠牲になっているようだ。
言葉はなんだか色っぽいが、大の男が明らかに泣いている。
リゾットもホルマジオに続いて考えるのをやめたくなったが、とりあえず狙いを定めてドアの向こうへメタリカを発動させた。
『『ギ二ャァア!』』
ティッツァーノと。
イルーゾォの悲鳴が聞こえた。
完全に、狙いを誤った。
―――すまんイルーゾォ。
(心の中で)謝って、あまり開けたくなかったドアを開けた。
「ゴホン、その、ゴホンゴホン……あれ?急に目にゴミが。見えないな、なぁんにも、見えていないぞ俺は」
棒読みで自分に言い聞かせたリゾットが、針とともにトーキングヘッドを吐き出す(半裸の)イルーゾォを個室から引っ張り出す。
「ゴブ、リー、ダーてめぇ」
「ん?邪魔しないほうが良かったか」
「……アリガドウゴザイマジタ」
「それでいい」
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