日本支部 組長誕生日
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会場は、悪夢の新年会が行われた例のイタリア風ダイニングバー。
例のごとくボディチェックに立ったスクアーロとティッツァーノは、ゾロリぞろぞろと現れたリゾット率いる9人をねめまわして嫌ァな顔をした。
「ドレスコードを指示しなかったからといって、あなたがたは…」
チラと見たところでまず目に付くのが、上下薄汚いスウェットに健康スリッパのホルマジオ。
その隣に、着古した高校ジャージのペッシ。
がっちりした肩と逞しい二の腕を剥き出したカクテルドレスのソルベとジェラートが、寝ていたイルーゾォをパジャマのまま引きずってきている。
組長が期待しているであろうナナシときたら、勝手口用の便所サンダルにユニ○ロフリース、リーダーのリゾットすら墨汁の跳ねた着流しだった。
メローネはトレンチ風味のスプリングコートだが、ショート丈のブーツからコートの裾まで伸びる足が…素足なので、下は想像したくない。
「いいから早くしろや、親衛隊サン」
嫌な顔をじっと向けていたティッツァーノの前に、ツンツンとボリュームあるシルバーフォックス(推定800万円)のロングコートを着たプロシュートがズイッと歩み出る。
「あなたはもう少し、主役に気を使って抑えめにし…」
言いかけたティッツァーノは、閉口した。
毛皮の下は、今どきどこに売っていたのか…3104丁目あたりの洋服屋ならあるのかもしれないが…白い肌着とステテコ、ラクダ色の腹巻き。典型的かつ古典的な、バカ○ンのパパスタイルである。
パーカーにジーンズのギアッチョが唯一マトモに見えるが、それも組長の特別な日を祝うような態度にはとても見えない。
「服装は今更仕方ねェが、貴様ら…解ってンだろーな?今日は組長のお誕生日だ」
スクアーロが気を取り直してテキパキと大量の危険物を剥ぎ取り、3104丁目の面々を睨みつけながら店内へと押し込んだ。
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