magic
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ーーーバタン。
裸足の足が行儀悪くドアを蹴り、すぐさま鍵をかけ直す。
ワンピース姿ではなく、部屋着のパーカーに着替えたナナシが、ゆるい袖からVサインを付き出した。
「大・成・功~」
「オメェの芸も大概、クソ下らねぇなァ」
「あら、随分ね」
野次るギアッチョと、待ちくたびれてキッチンで何事か始めたペッシが顔だけリビングのほうへと付き出した。
「ドアの影に隠れてたんだろ。どこが大脱出だ?」
呆れるイルーゾォに、上目遣いの嫌味な笑いを投げかける。
「私が脱出するなんて、いつどこで聞いたのかしらね?閉じ込められて出てくるのはホルマジオよ」
「成る程」
助平心でまんまと担がれた当のホルマジオは、皆の嘲りなど知るよしもない。
今頃は虚しさを味わっている頃だろうが、シャワーカーテンを引いた音もシャワーの水音も彼の落胆も、窺い知ることはかなわなかった。
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