悩めるギャンング
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最近、ナナシが痩せた。
少し前にダイエットだ何だと騒いでいたから、何かしら成功したんだろう。
「オイナナシ、お前最近痩せたよな?」
痩せたと言われて喜ばない女はまずいない。
と想っていたのだが、ナナシは盛大なため息をつきやがった。
「はぁあぁあぁぁぁ~プロシュート~」
「気の抜けた声出すんじゃねぇ。……良かったじゃねぇか、ダイエット成功したんだろ」
「違うわよ!聞いてプロシュート」
あ~あ、なんか女特有の長ったらしい話の相手に捕まっちまったみてぇだな。
特に忙しいわけでもないので「どうした?」とか言いながら向かいに座る。
「最初は朝バナナダイエットだったの。朝食の代わりにバナナと水分ってやつ」
最近はそんなダイエットもあるのかと思いながら適当に相槌をうつ。
「三日でやめたけど」
早。
「バナナ食べてたら朝起きてきたギアッチョが前屈みで仮眠室にUターンしてった。翌日はイルーゾォが鏡にUターンしてった。その次はホルマジオがUターンしてった」
おいおい、アイツら青すぎやしないか…?
軽く目眩がした。
「つぎは腰ぐるぐる回すエクササイズ。一回三十秒一日五分で内性脂肪を燃やして、引き締まったウエストがあなたのものに!」
これはテレビで見た気がする。
「ぐるぐるしてたらメローネが『ディ・モールト!良い!もっと!もっと回してくれ!』とか言って張り付いて離れなかったの。四六時中デジカメ構えて『さぁ回してくれ!』ってつけ回されたら出来ないよ」
変態め。何だか俺の頭の方がグルグルしてきた。
「で、せめてバストアップしようと腕立てしてたらアンタの可愛い弟分が鼻血出してブッ倒れたのよ」
あのマンモーニが。
頭痛さえ覚え始めた頭を押さえる。
「プロシュート大丈夫?……最後なんだけど」
これ以上一体何があるというんだろう。
「補正下着付けてた所にリーダーが入ってきて、特にリアクションするでもなく用事足して無言で出てった」
我が上司ながらその木偶の坊ぶりに呆れを通り越して感服してしまう。アイツは本当にイタリア人なのか。
本格的に頭が痛み出して軽く呻くと、ナナシが立ち上がり熱いコーヒーを入れてくれた。
「偏頭痛にはカフェインがいいわよ」
「グラッツェ…。つまりお前はストレスで痩せたんじゃあないか」
熱いマグを手に取り口をつけようとした時だった。
「あら、違うわ」
アナタに恋をしたから、綺麗になれたのかもね。
にっこりと笑いかけるナナシに不意打ちをくらって俺は盛大にコーヒーを吹き出した。
「やぁね、冗談よ」
少し前にダイエットだ何だと騒いでいたから、何かしら成功したんだろう。
「オイナナシ、お前最近痩せたよな?」
痩せたと言われて喜ばない女はまずいない。
と想っていたのだが、ナナシは盛大なため息をつきやがった。
「はぁあぁあぁぁぁ~プロシュート~」
「気の抜けた声出すんじゃねぇ。……良かったじゃねぇか、ダイエット成功したんだろ」
「違うわよ!聞いてプロシュート」
あ~あ、なんか女特有の長ったらしい話の相手に捕まっちまったみてぇだな。
特に忙しいわけでもないので「どうした?」とか言いながら向かいに座る。
「最初は朝バナナダイエットだったの。朝食の代わりにバナナと水分ってやつ」
最近はそんなダイエットもあるのかと思いながら適当に相槌をうつ。
「三日でやめたけど」
早。
「バナナ食べてたら朝起きてきたギアッチョが前屈みで仮眠室にUターンしてった。翌日はイルーゾォが鏡にUターンしてった。その次はホルマジオがUターンしてった」
おいおい、アイツら青すぎやしないか…?
軽く目眩がした。
「つぎは腰ぐるぐる回すエクササイズ。一回三十秒一日五分で内性脂肪を燃やして、引き締まったウエストがあなたのものに!」
これはテレビで見た気がする。
「ぐるぐるしてたらメローネが『ディ・モールト!良い!もっと!もっと回してくれ!』とか言って張り付いて離れなかったの。四六時中デジカメ構えて『さぁ回してくれ!』ってつけ回されたら出来ないよ」
変態め。何だか俺の頭の方がグルグルしてきた。
「で、せめてバストアップしようと腕立てしてたらアンタの可愛い弟分が鼻血出してブッ倒れたのよ」
あのマンモーニが。
頭痛さえ覚え始めた頭を押さえる。
「プロシュート大丈夫?……最後なんだけど」
これ以上一体何があるというんだろう。
「補正下着付けてた所にリーダーが入ってきて、特にリアクションするでもなく用事足して無言で出てった」
我が上司ながらその木偶の坊ぶりに呆れを通り越して感服してしまう。アイツは本当にイタリア人なのか。
本格的に頭が痛み出して軽く呻くと、ナナシが立ち上がり熱いコーヒーを入れてくれた。
「偏頭痛にはカフェインがいいわよ」
「グラッツェ…。つまりお前はストレスで痩せたんじゃあないか」
熱いマグを手に取り口をつけようとした時だった。
「あら、違うわ」
アナタに恋をしたから、綺麗になれたのかもね。
にっこりと笑いかけるナナシに不意打ちをくらって俺は盛大にコーヒーを吹き出した。
「やぁね、冗談よ」