ファウスト
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「いや、オメェが言ってる『目があって笑いかけてきた女』ってよォ~、たまたまそう見えただけじゃねぇのか?」
「いや、目があってから笑いかけてきたんだ。偶然なんかじゃあない」
久しぶりにアジトに召集がかけられ、早めに着いたイルーゾォとホルマジオは議論していた。
鏡の中を歩いていたイルーゾォが見えたのであれば、スタンド使いには間違いない。
「わりと良い女だったんだよなぁ…」
関わり合いになるのは嫌だなぁなどと思いながら、女のやわらかな笑顔を思い出す。
「良い女っていやぁ、昨日バールで会った女もなかなかだっなァ」
オレのマジック大ウケでよォ、いい感じだったんだぜ~とホルマジオがニヤける。
イルーゾォは『コイツまたスタンド使って下らない事を』とため息をついた。
ソファでは何か小さなものを持ってモジモジしているペッシにプロシュートがイライラしていた。
「ペッシペッシペッシペッシペッシよォォ~、いつまでもシミの付いた女のハンカチうじうじやってんじゃねぇよ!せめて洗え!!」
「だってよォォ兄貴ィ~!あの人の匂いが消えちゃったらど~すんだよォォ」
話が聞こえたイルーゾォとホルマジオは「ペッシに春が来たか?」と顔を見合わせた所にメローネとギアッチョが入ってくる。
「何ナニ?女の話?」
すぐにメローネが食いついてきた。
「こないだブティックでいい女見かけてさぁ、顔もスタイルもグンバツだったぜ。ワンピース選んでたから見てただけだけど、あの娘が下着を選ぶ時はぜひ手伝わせて貰いたいものだね!」
女の下着、と聞いたギアッチョが顔をしかめる。
「チッ…女の下着なんて沢山だ」
「オイオイ羨ましい事言ってんなァ!」
ホルマジオが言うと皆が吹き出す。
「違ェよクソッ!こないだ女にぶつかって下着ぶちまけられたんだよ!」
「ますます羨ましいじゃあないか!」とメローネがはやし立てる。
「公然で下着をまき散らし羞恥する女!それこそディ・モールトベネ!!」
着用済みだったか?ソレを見て興奮したんだろう!?と鼻息を荒く詰め寄るメローネにいよいよギアッチョがキレかけたその時、アジトの扉が開いた。
「騒がしいぞお前ら。今日集まってもらったのは新入りを…」
リゾットが言い終わらないうちに、皆「あ」だとか「え」だとか「お」だとか声をあげて後ろに立つ女を見た。
「なんだ、皆知り合いか?まぁ、改めて紹介する。名前は―――……
→→→start!!