ファウスト
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○木曜日○
日中は荷物の整理をしたり、洗濯をしたりして過ごす。
ホテルのレストランで昼食を取ったがあまりに酷い味だったので、夕食がてら少しお酒でも飲もうかとバールに向かう。
アラビアータを食べていると、隣に座った短髪の男が口の小さな酒瓶にコインを入れるマジックを見せてくれた。
凄い凄いと驚いていると私のフォークを取り上げてそれも瓶の中に入れてしまった。
カウンターの中の店員に「いい加減にしろ」と怒られて男はヘラヘラと謝ったが「その気になれば猫だって入るぜ」と耳打ちして笑わせてくれた。
いい気分で店を出て、近道になるだろうかと路地に入ろうとした時、長い銀髪の男に腕を掴まれた。
「この先はアナタのような女性が一人歩きしてはいけない所です」
そう言うと連れであろう男と二人でホテルまで送ってくれた。
二人とも服のセンスや顔立ちは全く違うのにサンダルは同じ形のものを履いていて、それがそれぞれによく似合っているから何だか不思議な感じがした。
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