日刊短歌(2023年 その1)
*5月2日 お題【涙】
幾筋も流した痕を手で拭い「大丈夫だよ」と微笑む君よ
紡がれる語りの重み 何時の間に感じ入ってか心が濡れる
ただひとり部屋の隅にてダム作り 頬を滴る涙の水圧
青春は汗と涙というけれどわたしのそれはあなたの全て
おかあさん どうして涙はしょっぱいの お菓子みたいに甘くていいのに
しとしとと降る雨見上げひとり泣く 声も涙もそっと隠して
幾筋も流した痕を手で拭い「大丈夫だよ」と微笑む君よ
紡がれる語りの重み 何時の間に感じ入ってか心が濡れる
ただひとり部屋の隅にてダム作り 頬を滴る涙の水圧
青春は汗と涙というけれどわたしのそれはあなたの全て
おかあさん どうして涙はしょっぱいの お菓子みたいに甘くていいのに
しとしとと降る雨見上げひとり泣く 声も涙もそっと隠して