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ぼくらは旅をはじめたんだ 短い夏の夜のこと
月は雲に少しかくれて ランプのかわりにはならなかったけど
地図なんてない ぼくらでつくるモノだから
だけど 道なりに進むだけなんて
冒険だとは いえないな 自分で道を探さなきゃ 
ぼくらは旅から旅への根無し草
星が輝いて燃え尽きたころ スタートから何センチ進んだかな?
何も見えない黒と銀の世界 それが旅ってモノなのかなぁ

目がさめたら旅は再開 
オレンジ色の朝焼けは昨日の雲を紅く染めて 主役は月から太陽に変わった
風の吹く方へ とりあえず進んでみよう
そして 旅はようやくスタートした
だれも行かない 道のなか 自分で道を見つけたら
そこから先はもう自由の世界さ
雨が降りはじめて止んだころ 昨日よりも何キロか進めたかな?
何かが見えてきた光の世界 まだまだ旅は中間地点

 
旅の終わりは夏の終わり
風鈴が寂しく鳴ったなら
ぼくらの中には真新しい地図がつくられているんだ
あおい空の下で

 
寂しいたそがれの道を抜けて まぶしい光の源泉を探した
闇(くろ)の中から光(しろ)を見つけられた
もうすぐ旅は終わりを告げる

一夏だけの 長い旅

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