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日刊短歌(2023年 その1)

*4月5日 お題【青】

絵筆持ち 数刻ばかり色を混ぜ ようやく塗れたあの夏の空

春の日の桜の花と木漏れ日と 見上げた先に広がる秘色(ひそく)

舟浮かべ 水面に映る晴れ模様 鏡のようだと君は呟く

安息を惜しむ夜闇に意味を問う 「それでも生きる」とランプ灯して

学び舎に響く歌声涙声 春の弥生の良き日の別れ

悲しみに絵の具で色を足すならば これ以上なく深い青色

山の青 海の青より透ける青 気まぐれな君のためにある青
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