日刊短歌(2023年 その1)
*4月2日 お題【冬】
いつの日もこの日の朝の静けさに勝らぬものと思ふ元日
街を行く男女の距離の近きこと 聖なる夜にひとりの我が身
漂える梅の香りに目を遣れば 紅色の花弁が降りぬ
掛け布団 増やせど消えぬ冷たさよ 心ゆくまで寝過ぐしてしがな
やわらかき光の下で吹きすさぶ木枯らしに舞う落ち葉と白雲
友と行き語りて笑いしかの道を 今はひとりで行くクリスマス
寒空を学生服と見上げては必ず星を掴まんと思ふ
吐く息と積もる雪とにある白を 優しき影で照らす寒月
いつの日もこの日の朝の静けさに勝らぬものと思ふ元日
街を行く男女の距離の近きこと 聖なる夜にひとりの我が身
漂える梅の香りに目を遣れば 紅色の花弁が降りぬ
掛け布団 増やせど消えぬ冷たさよ 心ゆくまで寝過ぐしてしがな
やわらかき光の下で吹きすさぶ木枯らしに舞う落ち葉と白雲
友と行き語りて笑いしかの道を 今はひとりで行くクリスマス
寒空を学生服と見上げては必ず星を掴まんと思ふ
吐く息と積もる雪とにある白を 優しき影で照らす寒月