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短歌

落つる砂見て憂いるは夏の道 実りを待つ身に明日の文来ぬ

思い付き書き留めれば実るかとしてみたものの願い叶はず

返らない文の行方を案じては 募る想いを顔には出さず

地の果てで出逢い待つ者まちまちに 泡の向かひに酸ひの明日あり

窓の外 降らぬ白雪眺めつつ寒さに凍えた一人の聖夜

逢いたいと思う刹那に意義がある 無い物ねだりの過ぎ行く日付

この年はこの年こそはと右隣 誰かの優しさ神に託して

まつ人の黒きひとみにさそはれて ゆきふるなかを満たすは静か

なる音のきくに美しきもあれど わが此処路のあい得て嬉し

ぬばたまの闇にたゆたふゆき心 叶わぬ夢へとかす春雨

あらたまの春たそかれに散る桜 淡くはかなき恋してしがな

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