日刊短歌(2023年 その2)
*7月25日 お題【手】
君の手を握れなかったあの日から僕は誰にも触れずにいるよ
放課後のいつものルートで二人して手をつなぐ日々 明日も続け
手の平の上に乗るほどか弱くて小さな命を愛しく思う
広げた手 血管の色にぞっとして 生きるということ噛み締め直す
真夏日の夜に浮かんだ満月に両手を伸ばして光を掴む
君の手を握れなかったあの日から僕は誰にも触れずにいるよ
放課後のいつものルートで二人して手をつなぐ日々 明日も続け
手の平の上に乗るほどか弱くて小さな命を愛しく思う
広げた手 血管の色にぞっとして 生きるということ噛み締め直す
真夏日の夜に浮かんだ満月に両手を伸ばして光を掴む