日刊短歌(2023年 その1)
*6月1日 お題【看病】
病床に伏した私に母の手が触れた温度を夢に見る春
友からの応援メールを受け取りて明日こそはと早めに眠る
はいどうぞ、とっておきよと君は言い 雑炊スープを枕元に置き
ただ一人痛みに耐えて夜になり 無為という字が脳裏をよぎる
特段に心配というわけじゃなく君なしの日が退屈なんだ
病床に伏した私に母の手が触れた温度を夢に見る春
友からの応援メールを受け取りて明日こそはと早めに眠る
はいどうぞ、とっておきよと君は言い 雑炊スープを枕元に置き
ただ一人痛みに耐えて夜になり 無為という字が脳裏をよぎる
特段に心配というわけじゃなく君なしの日が退屈なんだ