日刊短歌(2023年 その1)
*5月22日 お題【影】
この影は誰のものかと振り向いて自分のだったと驚く夕べ
何時の世か光を影と呼んでいた頃の闇夜はどれほど暗く
永劫の別れを告げたあの人に似た面影が前を横切る
影を踏み踏まれて駆けた在りし日を思えば時の流れは速く
夜道行き 光があるから影があり影のない光はないと気付き
この影は誰のものかと振り向いて自分のだったと驚く夕べ
何時の世か光を影と呼んでいた頃の闇夜はどれほど暗く
永劫の別れを告げたあの人に似た面影が前を横切る
影を踏み踏まれて駆けた在りし日を思えば時の流れは速く
夜道行き 光があるから影があり影のない光はないと気付き